
ネコ科のほとんどが、夜行性や薄暗い時間に活動するため、昼間はほぼ確実に寝ています。そこで午前中の早い時間に見に行くのがコツなんです。ということで、ネコ科がいる「がおーこく」へ急ぎました。
三大陸の大型ネコ科の展示「がおーこく」






かみね動物園といえばチンパンジー


いよいよジェフロイクモザル


ジェフロイクモザル空中回廊

衝撃!しっぽのエサ取りを見せてもらう
1時間後のおやつタイムに再び訪ねると、ついにそのときがやって来ました。それがこれです。是非、動画でご覧ください。
しっぽで物をつかむクモザル
興味深いことに、子どもは尾がうまく使えないのか手で取るんですね。いちばん上手なのがお父さん(黒いしっぽ)で、手は使わずしっぽ専門です。お母さん(茶色いしっぽ)はしっぽをケガした事があるそうで、後遺症のためかあまりうまく使えないんだそうです。
このジェフロイクモザルのおやつタイムは、まだ、定期的な公開イベントにはなっていないみたいで、行けば必ずみられるわけではなさそうです。でも、ゆくゆくはもぐもくタイムになるかもしれませんね。
尾のヒミツ

園内には動物を説明する掲示物がたくさんありました。ほとんどが手作りようで、飼育員さんが伝えたい事がよくわかるものばかり。
動物園を楽しむコツの一つとして掲示物をよく読むというのがあります。「へえ~」「なるほど!」と思うことばかりなので、是非、読んでほしいと思います。そうすることで、そこにいる動物たちの事がよりいっそう面白く理解できることまちがいなしだからです。
ほかにも紹介したい動物がいっぱいしましたが切りがないので、またいつか第二弾をと思います。とにかくこの動物園は、動物のことをいっぱい知ってもらいたい飼育員さん達の熱い思いがあちこちにありました。とても楽しくてためになる動物園なので、おすすめです。
最後にいくつか掲示物の写真を貼って、このレポートを終わりにしたいと思います。(取材:2024年10月2日)



写真・文/柴田 佳秀
柴田 佳秀
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。
元ディレクターでNHK生きもの地球紀行などを制作。科学体験教室を幼稚園で実施中。著作にカラスの常識、講談社の図鑑MOVEシリーズの執筆など。BIRDER編集委員。都市鳥研究会幹事。科学技術ジャーナリスト会議会員。暦生活で連載中。MOVE「鳥」「危険生物 新訂版」「生きもののふしぎ 新訂版」等の執筆者。