その間にも、タイヤはブンブンの蘇生を必死に行っていた。
ブンブンの胸部からコードを延ばし、つないだ装置から電流を流すが、ブンブンは動かないままである。
ゲンバは「もう帰ってこない」とタイヤを止めようとするが、タイヤはあきらめようとはしない。
見かねた志布戸未来(シフトミラ)は、「今一番自分のハンドルを握っていないのはタイヤだ」とたしなめながら、ブンブンのレシピでミラが作ったブンブンカレーを差し出した。
懐かしいブンブンカレーの香りに気を取り直したタイヤはカレーを食べ始め、一同はようやく安堵する。
そしてカレーを食べ終えたタイヤは、すぐそばから悲鳴が聞こえていたのに何もできなかったという少年時代のトラウマについて語り始めた。
それはタイヤが小学生のころに起こった出来事だ。タイヤが住んでいた隣の家から子どもの泣き声が日常的に聞こえていたのだが、子どものタイヤにはどうすることもできず、結果的に不幸な事件が起こってしまったのだった。
それからというものタイヤは悲鳴をあげる子どもたちをなくすべく、自分が大人になり力を得たうえで子どもたちが安心して夢を見ることができる場所を作ることばかりを考え続けていたのである。
そのころ、復活を果たしたディスレース2000は、大勢の市民に向かって「地球の発展を妨げる存在こそブンブンジャーである」と演説し、人々に「ブンブンジャーを探せ」と訴えたのだ。
人々はあっさり煽動されブンブンジャーを敵視。そんな光景を目の当たりにした焔 先斗(ホムラサキト)はブンバイオレットにチェンジし、ビュン・ディーゼル=ビュンディーとともにディスレースに立ち向かっていった!