あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月19日」(1997年)。
メトロポリスで謎の失踪事件が発生していた。ムナカタリーダーは雑誌記者の小野田から、その事件は吸血鬼によるものだという話を聞く。そして、イルマ隊長が吸血鬼の攻撃で負傷してしまう。
現代に吸血鬼が出現!?
その後、「奇怪な声を聞いた」という通報を受け、湾岸エリアに出動したGUTSに、ムナカタリーダーも合流。通報は今回だけではなく、失踪事件もこの近辺で発生していた。調査の結果、生き物の体毛のようなものが発見される。そしてその帰り道、GUTS専用特殊車両のデ・ラ・ムの前に女が飛び出してきた。GUTSは意識を失っているその女を基地で保護するが、その後、女は目覚めてイルマ隊長を襲撃する。
イルマ隊長のもとに駆けつけたムナカタリーダーは、女の形相が吸血鬼のようになっているのを目撃。GUTSハイパーで銃撃するも、女は逃走してしまう。また、湾岸エリアで発見された体毛は、南米に生息する吸血コウモリのものであることが判明。ムナカタリーダーは、小野田が何か知っていると考えバーを訪れると、小野田は語り出した。
5年前、小野田は駆け出しの女性記者とコンビを組んでいた。社会派気取りの小野田は、超常現象じみていると判断した「南米で人間が吸血鬼になる」という奇病の取材をその新人記者ひとりに任せてしまった。だが、人間を吸血鬼に変貌させるウイルスは実在し、その記者・筈木ユキナは取材に行ったきり最近まで行方不明となっていた。
小野田はユキナが吸血鬼となって蘇り、この街に帰ってきたのだと言う。イルマ隊長を襲ったのがユキナだったのだ。吸血鬼たちは、自分たちの仲間を増やし、餌を狩るために人間を襲っている。