あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「1月17日」(1998年)。
TPCメディカルセンターに勤務するシンジョウ・マユミは、かつてガゾートⅡの事件で失った、恋人のアオキ・タクマの夢を見ていた。しかし、その夢の中で怪獣が現れ、マユミに「悪夢が再び起こる」と告げるのだった。
『ウルトラマンティガ』第15話「幻の疾走」は、シンジョウ・テツオ隊員の妹であるマユミをフィーチャーしたエピソード。ロードレースライダーであるマユミの恋人のタクマが、ガゾートⅡに襲われて死亡。しかし、その魂がマユミを危機から救うという物語でした。今回の『ウルトラマンダイナ』は、このエピソードの続編とも言えるお話です。
タクマの夢を見るマユミ
一方、スーパーGUTSは何者かが中国の発電所を破壊しながら、日本に向かっていることに気づく。アスカはパトロールに向かい、そこで怪獣と遭遇するが、その怪獣は女性の顔をもっていた。怪獣に逃げられ帰還したアスカは、自分が幻を見たのかもしれないと考える。そして、TPCメディカルセンターを訪れ、婦長を務めるマユミから診察を受けた。マユミは、中国の伝説に、不吉な出来事を知らせる姑獲鳥(こかくちょう)という怪物が存在することをアスカに話し、自分も夢で姑獲鳥を見たと告げたのだった。
一方そのころ、ミドリカワ・マイ隊員は、タクマの弟で、同じくロードレースライダーの青年・ハルチカのファンになり、彼のもとを訪れていた。