あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月16日」(2006年)。
「過去にウルトラマンたちが地球を守ってきた」という設定の『メビウス』の世界に、ついにウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャック、ウルトラマンAが登場。人間態も、オリジナルキャストが出演している。
なお、『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の序盤でダイゴが迷い込んだのは、本作の最終決戦の場面だった。
ウルトラ兄弟は、ウルトラヒーローへの変身能力と引き換えに、Uキラーザウルスを封印した。20年後、地球に派遣され、活躍しているウルトラマンメビウス=ヒビノ・ミライは、神戸港沖に調査にやってくる。そこには、人間として生活するウルトラ兄弟がいた。
神戸にやってきたミライ
地球に向かおうとするUキラーザウルスを、ウルトラ兄弟はなんとか撃破し、神戸港沖に沈めることに成功するが、ヤプールの怨念は凄まじく、いつ復活するかわからない。ウルトラ兄弟は、自らの変身能力と引き換えに、ファイナルクロスシールドを展開。Uキラーザウルスを封印したのだった。
それから、20年後。新たに光の国から地球にウルトラマンメビウスが派遣され、活躍をはじめて半年が経ったある日、ミライは「嫌な予感」がして、単身神戸を訪れていた。神戸空港にGUYSガンウインガーを着陸させると、ミライを手伝うために海洋学者のジングウジ・アヤがやってきた。
アヤも、魚たちが何かに怯えているのを感じ取っていたらしい。すると、ミライは研究棟に向かう途中で、ひとりの少年と出会う。いっしょにいた学芸員の男性は、その少年・アヤの弟のタカトにミライと握手やいっしょの写真を薦めるが、タカトは逃げてしまった。タカトはウルトラマンやGUYSのことが大好きだったが、ある事件以降、心を閉ざしてしまったらしい。