クジャクの豪華な羽は、飛ぶために使われるのではない!
それは、端的に言うと「モテるため」です。色鮮やかな羽(飾り羽)はメスにはありません。扇のように羽を広げているのはオスのクジャクで、メスをゲットするために進化したのです。オスはメスの気を惹くために「ケオーン」という大きな声も出します。「ケオーン、ケオーン」と続けて鳴くオスがモテるのです。
「オスが飾り羽を広げた様子を見られるのは、4月以降の繁殖期。秋には飾り羽が落ちてオスメスがわからなくなります」(旭山動物園 坂東園長)
同じような理由で、体の一部分が変わるのが、アオアシカツオドリです。アオアシカツオドリは、姿はクジャクほど変わりません。ただ、おとなになると足が白から青に変わります。エサの魚にカロテロイドという色素があって、その魚を食べることで足に青い色素がたまるからです。
オスはプロポーズをするときに、メスの前で足を左右交互に上げてダンスを踊ります。メスは足がどのくらい青いかでプロポーズを受けるかどうかを決めます。より青く濃いほうがモテるのです。よいエサをたくさん食べているオスのほうが足が青くなるからです。