あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月23日」(1973年)。
日原村に超獣・ハンザギランが出現し、TACは現場に向かった。そこで北斗たちは、孤立し鍾乳洞で暮らしている坂上老人と孫娘のサユリと知り合う。しかし、ハンザギランの正体は、彼らが飼っている、オオサンショウウオの「庄兵衛」が変貌したものだった。
ハンザギランが出現
調査のなかで、北斗は気を失っている少女を助けた。その少女・サユリは祖父と、村から離れた鍾乳洞で暮らしているらしい。鍾乳洞に案内された北斗たちは、サユリの祖父の坂上老人に、オオサンショウウオの化け物が村を破壊したことを知らせる。しかし、かつて私財を投げうってまでオオサンショウウオの保護活動をしていた坂上はそれを聞いて「村の奴らに、やっとバチが当たった」とうれしそうに笑い出した。
かつて日原村には、オオサンショウウオがたくさん生息していたが、村人が除草剤や農薬を撒いたことで1匹を残して絶滅してしまったらしい。北斗は、その生き残りで庄兵衛と名付けられ飼育されているオオサンショウウオを疑うが、サユリは庄兵衛はおとなしく、笛を吹くと言うことを聞いてくれると北斗の推測を否定する。