あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「9月12日」(2020年)。
ついに特空機3号 キングジョー ストレイジカスタムが完成した。街に出現した2体のレッドキングを相手に戦うゼットとキングジョー ストレイジカスタム。ゼットは1体のレッドキングを撃破するが、レッドキングは自分たちの卵を守っていたことが判明。ただ、生まれてくる子どもを守ろうとしていた怪獣を倒したことにショックを受けたハルキは、戦意を失ってしまう。
そして、残ったレッドキングは卵とともに姿を消した。再び街に現れ、人を襲う可能性を残して……。
グルジオライデンが出現
しかし、必殺技を撃ち込もうとした瞬間、ハルキの脳裏にレッドキングとの戦いがフラッシュバックし、ゼットは構えを解いてしまう。その隙をつき、グルジオライデンは反撃。背中の巨大な大砲でゼットを吹き飛ばすと、地中に逃げてしまった。
帰還したハルキたちは、グルジオライデンが防衛軍の監視下にあった怪獣だという説明を受ける。10年前、何者かに遺伝子操作され、生物兵器となったグルジオライデンは、冬眠状態で地球に飛来。防衛軍は、グルジオライデンを調査、研究し、その技術でストレイジの怪獣ロボットが開発されたという。しかし、グルジオライデンは突如覚醒。地上に出現したのだった。
怪獣を倒すことにためらいを感じはじめたハルキ。しかし、「レッドキングの卵が孵化し、餌を求めた子どもが街に出たらどうするのか?」というナカシマ ヨウコの問いに、ハルキは答えることができなかった。そして、「命を奪う責任を背負いたい」という、ヨウコの覚悟をハルキは知る。