あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月12日」(2007年)。
記憶喪失の青年・ジンは謎の女性からウルトラアイを託され、ULTRASEVEN Xに変身。社会に潜むエイリアンを抹殺する組織であるDEUSのエージェント・ケイから、自身も同じエージェントだと説明され、共に戦いはじめる。そんなある日、未確認飛行物体による誘拐事件が発生。ジンは、3日前にバーで会った男から「船」に誘われたことを思い出す。
多発する謎の失踪事件! 犯人は「船」?
後日、ジンはDEUS司令から宇宙人によるアブダクション(誘拐)が発生したと伝えられ、ケイとともに捜査を開始する。アブダクションは、今回で3件目だという。タクシー運転手の証言から、女性が明確に自分の意志で移動したことがわかり、何者かに誘き出されたのではと推測される。一方、ジンは女性の残した「船が出る」という言葉に聞き覚えがあった。3日前、バーで話しかけてきた男が同じことを言っていたのだ。男は、次に「船」が来る日も話しており、その日に失踪事件は起きていた。
バーで再会した男は、ジンがULTRASEVEN Xであることを知っているかのような素振りを見せ、「船を望む人のために、船は来る」と語り、逃走する。隠しカメラで撮影した男の写真を見たケイは、それが1年前に失踪したDEUSのエージェントであるアールだと告げる。さらにケイは、失踪した人々のテレビがサンドノイズ(砂嵐)になっていたことを突き止めていた。そのチャンネルが怪しいと思ったジンがDEUS司令部に調査を依頼をした結果、テレビの空きチャンネルに妨害電波が発せられていたことが判明。ジンたちは被害者たちを誘い出す何らかのメッセージがこめられていたであろう、その電波の発信場所に向かった。