あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「10月10日」(1998年)。
演習中に巨大な目を発見した特捜チームXIG(シグ)。目に恐怖した我夢は攻撃させるが、それによってチーム・ファルコンの米田達彦リーダーが負傷してしまう。
地表に巨大な目が出現!
米田リーダーが見つけたのは、岩に張りついた巨大な目だった。謎の目を分析する我夢だったが、熱反応を持たず生物とは考えられなかったものの、確かにそれは生きているように見えた。そのとき、目は周囲の岩石を浮遊させて梶尾リーダーたちに攻撃を仕掛けてくる。岩石を浮遊させるには何らかのロジックがあるはずだが、目からは物理的な現象は発せられていない。科学者である我夢は、科学的な説明ができないこの不条理さに困惑するしかなかった。そんな我夢たちを、目はあざ笑うように形を歪ませる。
目への対処法を必死に考える我夢。しかし、頭の中に目とは関係のない、幼少のころにいじめられた記憶やウルトラマンアグルに変身する藤宮博也の不敵な笑みが浮かんできた。我夢はその恐怖を振り払うように攻撃を提案する。敵の存在が分子によって構成されている以上、物理的な攻撃は効果があると考えたのだ。梶尾リーダーたちは目にミサイルを発射するも、ミサイルはなんの効果もなく吸収されてしまう。そのうえ、目は吸い込んだミサイルを逆に発射し、その不意打ちを受けた米田リーダーの機体は飛行不能になってしまう。