7月7日 平成ウルトラセブン フルハシが命を落とす!? セブンの新たな戦い!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 7月7日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月7日」(1999年)。
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ヴァルキューレ星人と戦うウルトラセブン  ©円谷プロ PHOTO/講談社
『ウルトラセブン 1999 最終章6部作』は、オリジナルビデオとして1999年7月7日よりリリースされた。1994年3月21日に放送されたTVスペシャル『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』からはじまった、“平成ウルトラセブン”と呼ばれる作品群の1シリーズである。『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』、『ウルトラセブン 地球星人の大地』でウルトラ警備隊のメンバーだったカジ隊員が参謀に昇格して再登場。カジ参謀たち地球防衛軍のタカ派が進める「フレンドシップ作戦」を主軸に物語が展開される。

前回の戦い(『ウルトラセブン 誕生30周年記念3部作』第3話「太陽の背信」)から数年後、地球防衛軍では宇宙人から地球を守るため、知的生命体が存在する惑星を発見次第先制攻撃を行うという「フレンドシップ計画」を進めていた。そんななか、月面基地・ムーンベースが襲撃され、かつてウルトラ警備隊で活躍したフルハシ・シゲルが命を落としてしまう。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

謎の敵にムーンベースが襲撃される

1999年7月7日は『ウルトラセブン 1999 最終章6部作』第1話「栄光と伝説」がリリースされた日です。地球防衛軍は、現在準備中のフレンドシップ計画を、太陽系すべての惑星で行えるようすすめていた。地球から遠く離れた第10惑星の衛星ヴァルキューレ星やその衛星軌道上にフレンドシップ計画に必要な装置を設置し帰路に就く宇宙艇。そこには、地球防衛軍退職前の最後の任務として、フルハシ参謀が参加していた。宇宙艇はワープを行い、月にあるムーンベースに帰還。一方、地球のウルトラ警備隊は、退職するフルハシ参謀に贈るプレゼントを準備していた。

しかし、突然地球とムーンベースの連絡が取れなくなってしまう。ムーンベースは何者かの襲撃を受けていたのだ。ムーンベースの壊滅は避けられず、残った隊員はフルハシ参謀を避難させようとするが、フルハシ参謀は彼らに銃を向け、自分を置いて脱出するよう命令。隊員たちは敬礼をしてその場を去る。その後、フルハシ参謀は謎の影に遭遇。すると体が勝手に動き、自分を銃で撃ってしまう。地球の危機を察し、ウルトラセブンがムーンベースに到着。セブンはダンの姿になり、瀕死のフルハシ参謀と再会するが、フルハシ参謀はダンに地球を託し絶命してしまった。

フルハシ参謀が命を懸けて脱出させた隊員も、脱出艇の中で死亡していた。さらに、敵と思しき生体反応が観測されないことから、地球防衛軍のメンバーがテロを行った可能性が浮上。遺体が発見できないことや、フレンドシップ計画に反対していたことから、フルハシ参謀がクーデターを企てたという噂も広まってしまう。さらにその後、ウルトラホーク3号が何者かの手により発進し街を破壊するという事件が発生。事件は解決するが、その犯人はウルトラ警備隊の整備士だった。

フルハシ参謀に代わり、元ウルトラ警備隊のカジ参謀がウルトラ警備隊の指揮を執ることになった。フレンドシップ計画を進めるカジ参謀は、フルハシ参謀の失踪やウルトラ警備隊の失態が組織を変えるいい機会だと隊員たちに語る。もしかしたら、この事件はフルハシ参謀を邪魔に思ったカジ参謀による陰謀かもしれないと感じるハヤカワ・サトミ隊員。しかし、逆に世間ではウルトラ警備隊への不信感が募っており、カジ参謀によりウルトラ警備隊は基地での待機を命じられてしまう。
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