あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「7月28日」(1968年)。
人類に好意を持ったウルトラセブンは、自らの命を捨てて仲間を救おうとした勇気ある青年・薩摩次郎の姿をかり、モロボシ・ダンと名乗って、ウルトラ警備隊に入隊。宇宙人の侵略から地球を防衛する。
防衛軍が開発した、全自動制御の宇宙ロケット「スコーピオン号」の試験飛行が実施された。任務に就いたダンとソガ隊員はスコーピオン号に乗り込み、計器航行に切り替えて長期睡眠テストを開始。しかし30日後彼らが目を覚ますと、機体は地上に着陸していた。そこは、ロボットが人間を支配する、第四惑星だったのだ。
スコーピオン号で地球を出発したダンたち
そして、スコーピオン号のテスト飛行にはダンとソガ隊員が選ばれていた。ダンたちは予定どおり地球を飛び立つと、自動航行に切り替える。そして、操縦をコンピューターに任せ、搭乗員は長期睡眠をとるというテストを開始する。しかし、ダンたちが眠っている間にスコーピオン号は航路を外れてしまう。地球に残ったキリヤマ隊長たちは何もできず、どこかに向かっていくスコーピオン号をただ見守ることしかできないのであった。
30日後、ダンたちが目を覚ますと、そこは地上だった。外には空気があり、何かのトラブルにより地球防衛軍に回収されたのだろうと考えるダンたち。しかし、本部との通信ができない。ダンたちは外に出て近くを散策。そこで数名の人々に話しかけようとするが、みんなダンたちから逃げるように去ってしまう。
すると、ダンたちは車に轢かれそうになっていた少年と遭遇。少年を介抱し、通りがかりの武装した警官にそのことを訴える。しかし、警官は「人間が避ければいい」と言って、少年に鞭を打つ。そして、ダンたちを逮捕するといい、銃を突きつけてどこかに連れていった。