1月25日 ウルトラマンタロウが宇宙怪獣を塩漬けにする!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 1月25日(1974年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「1月25日」(1974年)。
モットクレロンと戦うウルトラマンタロウ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
1973年4月6日より放送が開始された『ウルトラマンタロウ』。ウルトラの父と、ウルトラの母の実子であるウルトラマンタロウは、宇宙科学警備隊ZAT(ザット)の隊員である東 光太郎と一体化し、怪獣や宇宙人と戦う。

八百屋の息子である武志少年は、3ヵ月前に母親を亡くし、寂しい思いをしていた。そんななか、地球のビタミンCを狙い襲来した宇宙人が卵を落とし、小さな宇宙怪獣が誕生。武志は「もっと、もっと」と鳴くその怪獣に「モットクレロン」と名づけ野菜を与えるが、モットクレロンはどんどん巨大に成長してしまう。野菜を食べたことでパワーアップしたモットクレロンに対抗するタロウがとった行動は、モットクレロンを塩漬けにすることだった!?
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

地球のビタミンCを狙い宇宙人が襲来

1974年1月25日は『ウルトラマンタロウ』第43話「怪獣を塩漬にしろ!」が放送された日です。地球のビタミンCを狙い宇宙人が襲来した。ZATは出撃し攻撃。無事に宇宙船は撃墜されるが、その際にサッカーボール大の物体を宇宙船が落としていることに、光太郎たちは気づかなかった。

白鳥さおりは、弟の健一の友人でもある武志少年の八百屋を訪れた。3ヵ月前に母親を亡くした武志は寂しい思いをしており、父親の料理も食べないらしい。さおりは「亡くなったお母さんは、お星さまになって武志くんのことを見ている」と伝える。強がる武志は「非科学的だ」と言い放つが、その夜、武志は星を見ながら母親の煮た大根の味を思い出し、涙を流したのだった。

すると、武志は宙に浮く謎の球体を発見。棒で突くとそれは落ちてきた。球体は怪獣の卵であり、怪獣の赤ちゃんが誕生。怪獣がお腹を空かせていることを察した武志は父親の作った料理を食べさせる。すると、怪獣は野菜をおいしそうに食べはじめた。武志は怪獣の父親になって、世話をすることを決めたのだった。
卵から生まれた、怪獣の赤ちゃん  ©円谷プロ
「モットー、モットー」と鳴く怪獣にモットクレロンと名づけた武志。モットクレロンはすぐに成長し、武志は洞窟の中に隠して育てはじめる。モットクレロンの食欲は非常に旺盛で、いくら野菜を食べさせても足らないようだ。さおりに言われてから、母親が本当に宇宙の遠い星のどこかにいるような気がしてきた武志は、モットクレロンに、大きくなったら自分を宇宙に連れていってほしいと話しかけるのだった。
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