5月29日 ウルトラマンガイア 地中で静かに眠る怪獣に先制攻撃!?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月29日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月29日」(1999年)。
ティグリスの亡きがらを持ち上げるウルトラマンガイア  ©円谷プロ PHOTO/講談社
“平成ウルトラマンシリーズ”第3作の『ウルトラマンガイア』は、天才的な知能を持った人間たちの科学者ネットワークであるアルケミー・スターズの一員の高山我夢(がむ)が、地球の大地の光を手にしてウルトラマンガイアに変身。当初は対立した、海の光を手にした藤宮博也=ウルトラマンアグルとともに地球を破滅に導く根源的破滅招来体と戦う物語だ。

対根源的破滅地球防衛連合G.U.A.R.D.(ガード)の柊博之准将は、地底で眠っている怪獣・ティグリスを地底貫通弾で撃破しようとする。ただ眠っているだけの怪獣を殺そうとする柊准将を、藤宮は止めようとするが、彼にも危険な怪獣を倒すと決意した理由があった。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

G.U.A.R.D.が地底貫通弾の発射を決定する

1999年5月29日は『ウルトラマンガイア』第38話「大地裂く牙」が放送された日です。G.U.A.R.D.環太平洋部隊の柊准将がエリアル・ベースを訪問。群馬県にある津村湖の地下1500メートルに怪獣が眠っており、この怪獣・ティグリスを倒すため地底貫通弾を使用するという連絡をする。地底貫通弾とは、国際条約により戦争での使用を禁止されていた大量破壊兵器で、環境汚染や地殻破壊などといった悪影響もある兵器だ。

千葉辰巳参謀は、地底貫通弾の使用を止めるよう訴えるが、柊准将はいつ目覚め、人々に牙を向くかわからないティグリスを倒すために決定したことだと宣言。特捜チーム・XIG(シグ)にバックアップを依頼したのだった。怪獣を確実に倒すと決意する柊准将。彼には、怪獣に部下たちを全滅させられた過去があった。

一方、我夢はただ眠っているだけの怪獣を殺すことに疑問を持つ。すると、藤宮が現れた。

「地球に向けた刃は、いつか必ず人間自身に跳ね返る」

藤宮はそう言って、地底貫通弾の発射を阻止すると告げる。その後、我夢は津村湖で、風水師の黒田 恵と遭遇した。

黒田はミズノエノリュウの事件の際に活躍した女性で、我夢はウルトラマンガイアに変身した状態で彼女と出会っていた。黒田によると、ティグリスは膨大な大地のエネルギーに守られており、倒すことはできないらしい。
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