高濱正伸先生が考える 子どもの“苦手意識”を克服する方法とは

子どもの苦手に向き合うヒント〜高濱正伸の 毎日子育てガッツポーズ〜

「運動」のつまずきは「運動」で克服!

足が速い、遅いは、子どもにとって一大テーマ。かけっこが速い子は人気者で、遅い子はどうしてもからかわれる対象になりがちだからです。

でも、高学年になるにつれ、楽器の演奏が上手になったり、勉強の成績がばつぐんによくなったりすることで、足の遅さなんて払拭できる場面がどんどん出てくるので、心配することはありません。

ただ、そこに行き着くまでの低学年のうちは、「運動」のマイナス面は「運動」で克服しないと、精神的に折り合いがつかないものなのだということも知っておきましょう。
☆長距離走(マラソン)
短距離走は、努力してもなかなか速くなるものではありません。でも、長距離走は、毎日走ることで、確実に能力がつくもの。とくに、がんばりやさんには向いています。「私は中、長距離走者向きなの」と、友だちに胸をはれるようにもなります。

☆武道やテニス、卓球、ゴルフ
空手や剣道、テニスなど、学校では披露できないけれど、‶できる″運動がひとつあることは、とても大きな自信につながります。

☆スイミング
きちんとした泳法を教わると、多くの子どもは泳ぐことができるようになります。また、泳ぐ距離や種目が増えたり、級が上がったりすることで、小さな成功体験を積み重ねることができるので、とてもいい運動だと思います。
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