今回は、大人気『ざんねんないきもの事典』シリーズでもおなじみの動物学者、今泉忠明先生に、シマエナガの生態や、なぜ夏と冬で姿が変わるのか、その驚きの秘密を教えていただきました。
1.シマエナガってどんな鳥?
冬のふわふわした姿からは想像できないかもしれませんが、実はスズメやカラスと同じ「スズメ目」に分類されます。群れで行動することが多く、お互いに鳴き声でコミュニケーションを取り合っています。
2. なぜ「雪の妖精」と呼ばれるの?
夏は頭が黒いシマエナガですが、冬になると、頭の羽毛が真っ白になり、体がふっくらと丸くなります。これは、厳しい寒さから身を守るために、羽毛の間に空気を含ませて保温するためです。この姿が、まるで雪の玉に小さな目とくちばしがついたようで、とても愛らしいですよね。
今泉先生解説: 「冬になると、羽毛を逆立てて空気をため込むことで、熱を逃がさないようにするのです。人間が寒い時に体を縮こまらせるのと同じような行動ですね。このふっくらした姿が、私たちの目には可愛らしく見えるというわけです」
3.夏のシマエナガはどこに?
冬の真っ白な頭が、まるでヘルメットをかぶったように黒く、全体的にすらっとしたシルエットになります。羽毛が少ないため、体もスリムに見えます。冬のイメージが強いシマエナガですが、実は一年を通して、森や林の中でたくましく暮らしているのです。
4.シマエナガの不思議Q&A! 親子で学ぶミニ講座
昆虫の幼虫やクモ、木の実などを食べます。冬は餌が少なくなるため、木の幹についた小さな昆虫を探して食べることもあります。
北海道の針葉樹林帯に生息しています。冬は餌を探して人里近くまで降りてくることもあるので、運が良ければ出会えるかもしれません。
「ジュリリ」「チー」と可愛らしい声で鳴きます。群れで行動する際には、お互いに声を掛け合いながら移動します。
監修/今泉忠明 イラスト/下間文恵
構成/富岡ゆかこ
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今泉 忠明
1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。
1944年生まれ。ほ乳動物学者。東京水産大学卒業後、国立科学博物館でほ乳類の分類を学ぶ。現在、静岡県伊東市にある「ねこの博物館」館長。『ざんねんないきもの事典』(高橋書店)をはじめ、著書、監修書多数。『MOVEまぼろしの生きもの』『MOVEはじめてのずかん みぢかないきもの』『MOVE危険生物 超クイズ図鑑』監修など。