
14歳中学生が「青い鳥文庫小説賞」大賞を受賞! 創刊45周年「青い鳥文庫」は小中学生の活躍がスゴい!
3月27日に講談社にて行われた贈賞式の様子を写真と共にお届け
2025.04.27

そんな青い鳥文庫編集部が毎年行っている、新人作家を発掘する小説賞が「青い鳥文庫小説賞」です。
第8回目の開催となる今年は、一般部門に224作、U‐15部門に130作の応募が寄せられ、大賞などの受賞作を表彰する授賞式イベントが3月27日、東京・講談社にて行われました。
青い鳥文庫小説賞って?
応募資格はプロ・アマチュア不問。恋愛や学園もの、謎解き、サスペンスなど多様なジャンルの「小中学生の読者を対象にしたとっておきのエンターテイメント小説」を募集し、青い鳥文庫の編集者一同で審査します。
募集は〈一般部門〉と〈U‐15部門〉に分かれており、一般部門は年齢不問、U‐15部門は15歳以下(応募時点で中学3年生まで)が対象となります。
一般部門で大賞または金賞を受賞した作品は、なんと青い鳥文庫からの出版も確約!
過去に、第6回ではゆいっとさんの『スターライト!』が大賞を受賞し刊行中。
第7回は花綿あまさんの『推し作家はクラスメイト!?(1) 恋をするなら、きみとふたりで。』が金賞を受賞し、2025年6月11日に刊行予定です。
〈一般部門〉
▽大賞 『謎解きはポップコーンと共に』大塚和々(なな)
▽銀賞 『ひまわり色の読書録』水多千尋
〈U‐15部門〉
▽佳作 『親友と文芸部』今泉和夏(中3)
▽佳作 『親友ごっこ』みつま(中1)
▽佳作 『大江戸フェニックス』本ノ虫(小6)
▽佳作 『神頼みはほどほどに』鈴鹿ことり(小6)
一般部門で大賞を受賞した大塚さんは、なんと14歳の現役中学生!
14歳とは思えないしっかりした筆致と魅力的なキャラクター、読み手を唸らせる仕掛けの妙など、エンタメ性の観点でも評価が高く、編集部の満場一致で選ばれました。
また、銀賞の『ひまわり色の読書録』については、主人公と相棒のキャラクター性、ケレン味のある文章力が高評価。
U‐15部門の『親友と文芸部』は書き手の実直さが表れており、胸を打たれる描写が好評。
『親友ごっこ』はゲーム性のある設定で読者を楽しませつつ、思春期特有の悩みに向き合う姿勢が評価されました。
『大江戸フェニックス』は五感に訴えかけてくる言葉選びが秀逸。
『神頼みはほどほどに』は、荒削りながらもエネルギーの高さを感じさせる作品でした。
オンライン参加の受賞者も! ドキドキの授賞式の様子をリポート

会場には一般部門で受賞した大塚和々(なな)さん、水多千尋さんが集まり、編集部から賞状と盾、目録などが贈呈されました。
また、U‐15部門の佳作4名は自宅からオンラインで参加。
すでに自宅に届いていた賞状を、画面越しに改めて受け取るふりをする「オンライン授賞式」が執り行われ、会場は和やかな雰囲気に包まれました。

年齢に関わらず、受賞者はみんな緊張した面持ちでしたが、表彰を受けたことで改めて次回作への思いを強くしていたようでした。
青い鳥文庫小説賞は今後も開催予定です。
次回もたくさんのご応募をお待ちしています!
第2回では、14歳の大賞受賞者・大塚和々(なな)さんの驚きの創作方法について詳しくインタビューしていきます!