レントゲン

著:風野 潮  

発売日 2013/10/23
価格 定価:1,045円(本体950円)
ISBN-13 9784062694773
判型 四六
ページ数 242ページ

橘廉太郎と弦次郎は年子で同じ学年の高校一年。二人は子どもの頃習っていたバイオリンのせいで、仲がぎくしゃくしてしまっていた。バイオリンを愛する弟より兄のほうがコンクールの成績が良かったからだ。 弟の気持ちを感じバイオリンをやめた兄はその後淡々とした学校生活を送っていたが、ある日スパニッシュギターに出会い初めて心を動かされる。兄はギター、弟はバイオリン。『ビートキッズ』の風野潮氏による、音楽青春小説。


僕は、兄が苦手だ。
イヤな奴だからとか、いじめられてるからってわけじゃない。
迷惑かけられてるわけでもないし、一緒にいて恥ずかしいような容姿でもない。
むしろ、その逆。
兄の廉太郎はイイ奴だし、クラスの女子に写真見せたら一二〇パーセント「紹介してっ!」って頼まれるレベルの美形。おまけに背も高い。
性格は、のんびりしててやさしくて、たぶん僕が頼めば、自殺する以外のことならなんでもやってくれるんじゃないかと思うくらいの弟思い。
いや、もしかしたら「死んで」って言っても「別にええよ」って言いそうで怖いくらいで。
だから、冗談でも「死ね」とか言えないんだよな。
ああ、そっか。たぶん、そういうところがイヤでイヤでたまらないんだと思う。──本文より。

橘廉太郎と弦次郎は年子で同じ学年の高校一年。
もともと仲が良い兄弟だったはずの二人だが、
子どもの頃に二人で一緒に習っていたバイオリンのせいで、
少し仲がぎくしゃくしてしまっていた。
バイオリンとクラシック音楽を心から愛する弟の弦次郎よりも
何でも軽くこなせてしまう兄の廉太郎のほうがコンクールの成績が良かったからだ。
弦次郎の気持ちを感じで早々にバイオリンをやめた廉太郎は、その後も特に何にも熱くなれるものがなく、モデルのバイトをしてみたり、祖父の経営する病院をつぐために医者になるべく淡々とした学校生活を送っていた。
そんな廉太郎はある日、スパニッシュギターに出会い、初めて心を動かされる自分に気がつく。
兄はギター、弟はバイオリン。
『ビートキッズ』の風野潮氏による、少年たちの音楽青春エンターテイメント小説。

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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