
乃木坂46・矢田萌華「初恋の人と再会する気持ちだった」 小3で“溺れた”『NO.6』の衝撃とあさのあつこが明かす執筆秘話
『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』2026年9月30日発売 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.09.30
ライター:山口 真央
矢田「『NO.6』との出会いは小3。難しい言葉があるから、逆に興味をそそられた」
矢田 正直な話をすると『NO.6再会』が刊行されるというニュースを見たときは嬉しい反面、不安もありました。たとえるなら、初恋の人と再会するような気持ちでしょうか。会いたいような気もするけれど、綺麗な思い出のまましまっておきたい気持ちもあって……。でも『NO.6再会』を読みはじめたら、私の大好きだった『NO.6』が変わらずにそこにあって、私の語彙力では足りないくらいの喜びを感じました。
あさの ありがたいことに以前『NO.6』を読んでいたたくさんの方が「久しぶりに『NO.6』に会えて嬉しかった」と声をかけてくださいます。読者の方からいただくメッセージには、いつも力をもらっています。矢田さんはいくつのとき、『NO.6』に出逢ったのですか。
矢田 小学3年生のときです。小学校の図書館で、たまたま手にとりました。じつはそれまであまり本を読んでいなくて、『NO.6』が初めて読書の楽しさを教えてくれました。
あさの 小学3年生ってことは10歳くらいかしら。『NO.6』は読者の年齢を意識せずに、とにかく自分の能力をフルに注ぎ込んで書こうと思った作品なんです。意味のわからない言葉が出てきませんでしたか?
矢田 たくさん出てきました! でもその難しい表現が、私にとっては魅力的だったんです。紫苑とネズミのいる世界に興味をそそられて、もっと読み進めたくなりました。難解な言葉が「彼らが生きる場所は、私とは違う場所なんだ」と感じさせてくれたんです。
あさの それは安心しました。年齢を気遣わず書いた作品であってもYA(ヤングアダルト)として出した作品なので、小学生の子どもが読んだときどう感じるか心配していたんです。でも矢田さんが難しい言い回しに楽しさを見出してくださったと知って、20年越しに答えをいただけた気持ちです。
矢田 あのときは本当に『NO.6』という作品に溺れました。学校だけじゃ時間が足りなくて、借りた本を家でもずっと読んでいて。母から「ご飯だよ」と声をかけられたことにも気づかなかったくらい(笑)。何かにそれほど集中できるのは、『NO.6』が初めてのことでした。じつは『NO.6再会』が発売されるニュースも、母が教えてくれたんですよ。当時のことを覚えていたみたいで。
あさの 情熱的に読んでくださって、嬉しいです。お母様にも強い印象が残っていたのですね。
矢田 そうそう、私が『NO.6』に没頭したように、あさの先生が心を奪われた作品はありますか。あさの先生の好きな作品は、きっと私も好きなんじゃないかなって、お伺いしようと思っていたんです!
あさの 私も最初は全然、本を読まない子だったんですよ。中学生になってから海外ミステリーにハマって、コナン・ドイル、エラリー・クイーン、アガサ・クリスティなどの作品を読み漁りました。特に「シャーロック・ホームズ」に出会ったときは、リアリティ溢れる描写に衝撃を受けまして。19世紀から20世紀のイギリスにホームズがいたに違いないって、本気で思えたんです。「読む人」から「書く人」になりたいと考えたのは、あのころの読書体験があったからですね。
矢田 ミステリーは好きなのですが、海外ミステリーは読んだことがありませんでした。とっても興味が湧いたので、今度読んでみようと思います!
作品の世界を再現! 「NO.6の世界展」が銀座で開催
2026年10月2日(金)から10月26日(月)までのあいだ、松屋銀座 並木通り館のギンザミライミュージアムで「NO.6の世界展─紫苑とネズミの軌跡をたどる旅─」を開催します。会場では作品の世界を再現した空間演出や、展覧会限定のオリジナルグッズを販売予定。詳細は下記サイトをチェック!
少年たちの絆が胸を打つ、いま読みたいディストピア小説
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シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説の傑作
・『NO.6再会#1』発売告知後、即Xでトレンド1位!
・『NO.6再会#1』Amazon1位(SF・ホラー・ファンタジー2025年6月6日調べ)
・『NO.6再会#1』ジュンク堂池袋本店総合1位(2025年6月2日調べ)
・『NO.6再会#1』トーハン週間ベストセラー文芸書2位(2025年6月3日調べ)
崩壊した理想都市の瓦礫から新都市をつくる、真っ直ぐな少年たちの熱い戦いの物語! 過酷な荒野を生き抜くネズミと、新国家の再建に挑む若きリーダー・紫苑。NO.6を狙う陰謀とともに荒野の圧倒的な美しさと、人間の業の恐ろしさが描かれる本作。2人が選択した道とは? 少年たちの友情を超えたディストピア小説の傑作。
●「NO.6」シリーズ読者からの感想
「たくさん本は読んできたけれど、これ以上面白い本に出会ったことがない」
「呼吸を楽にしてくれた本」
「死にたくなったらネズミの言葉を思い出します。逃げずに前へ進め! 現実を見ろ!
どんなに現実が辛くても光を見いだせる人になりたいと思います」
「泣きたくなった夜に読みます。おまえはどうありたいんだ? いつでも自分にできることを問いかけ、動きつづけたいと思います」
●あさのあつこさんからのメッセージ
声を聞きました。ネズミの声です。
「生きる場所も死ぬ場所も自分で決める。あんたじゃなくおれが決める。余計なお節介は止めてもらおうか」と。
そうか、彼らはすでに出逢い、運命を紡ぎ始めているのか。
だとしたら、わたしも、もう一度だけ、本当にもう一度だけ、彼らに手を伸ばそう。この手で彼らの生に触れてみよう。
『NO.6』の作者として戦ってみよう。あれほど恋い焦がれた少年たちに挑んでみよう。
今はただ、それだけを考えています。
14年の時を経て、あなたに再び『NO.6』を届けます。
描きおろしのキャラクター帯が好評! 「NO.6」シリーズを振り返りたいあなたへ
「NO.6」シリーズを読みたいなら、toi8さんの描きおろしイラストのフル帯(キャラクターのカバー絵)を巻いた文庫本が好評発売中です。さらに、「NO.6」シリーズのコミックスも1〜9巻が発売中! 小説でも漫画でも、「NO.6」の世界をご堪能ください。
撮影/安田光優(講談社写真映像部)


































山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。