あさのあつこが語る『NO.6再会#4』紫苑とネズミの新たな境地 どこまでが愛で、どこからが依存なのか

『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』2026年9月30日発売

ライター:山口 真央

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待望の最新刊『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』の発売を記念し、著者・あさのあつこさんにインタビュー!

今作で明かされた紫苑とネズミの真意や物語の終盤に向けた想い、さらには10月2日より開幕する「NO.6の世界展」の裏話まで、あさのさんが語る『NO.6』の「いま」をお届けします。

▼▼以下のインタビューは『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』のネタバレを含みます。ネタバレを避けたい方は、『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』をお読みになってからご覧ください。▼▼

「あんたの側にいる」──『#4』で描かれた紫苑とネズミの「本音」と「愛」

──『NO.6[ナンバーシックス]再会#4』では、紫苑とネズミの台詞が印象に残りました。ひとつは紫苑の「NO.6を愛してなどいない」と言うシーンです。

あさの 「NO.6」シリーズから「NO.6再会」シリーズまで、紫苑という人と付き合ってきて、ずっと彼がもがき苦しんでいるのを感じていました。この台詞で出たことで、紫苑が漠然と悩んでいたことがはっきりしましたよね。

紫苑は自分が守らなければいけない場所を、きちんと愛せていなかった。あれほどストレートに言うとは思っていなかったけれど、ネズミとふたりだったことで、引きずりだされた本音だったのかなと思います。

──一方のネズミは、紫苑に対して「おれがいる。何があっても、あんたの側にいる」と伝えました。ネズミはどんな想いだったのでしょう。

あさの 紫苑が壊れちゃうと思ったのではないでしょうか。「NO.6を愛してなどいない」と言った紫苑が、じゃあどうやって生き延びられるのだろうと考えたとき、当然のように、ネズミのあの台詞が必要だったと感じます。

きっとネズミは、この言葉を紫苑に伝えるためにNO.6に戻ってきたのでしょうね。だったらもっと早く言ってよ、と思いますけれど(笑)。

紫苑は、能力的にも性格的にも、独裁者になる傾向があると思います。前シリーズの市長のようにね。じゃあ人を支配することや絶大な権力を持つことよりも、紫苑にとって大切なことは何なのかと考えたら、それはきっとネズミが自分の側にいることなんだろうと思います。

──今作では紫苑がネズミと一緒に暮らすと告げ、ネズミを困惑させるシーンもありました。紫苑とネズミ、ふたりきりの夜にはどんな時間が流れていたのでしょうか。

あさの どうなんでしょう。そこは読者の皆さんの想像にお任せしようと思います。でもほら、ネズミが紫苑に「寝息があまりに規則正しいものだから、聞き惚れていた」って言っていたので、ネズミは紫苑の寝顔を眺めている時間があったのかもしれませんね。

紫苑とネズミを、すごく愛し合っているとか、体を重ねたいとか、信頼しているとか、心を許しているとか、そういう言葉で表現できない関係として書きたいと思っています。

恋人も夫婦も親子も、本当は1つの言葉で括れない存在なんです。子どもだから母親を慕わなくちゃいけないとか、母親だから子どもをちゃんと認めなきゃいけないとか、括りにとらわれると自由に考えられなくなるでしょ。紫苑もネズミも火藍も、自分の心に従って生きてほしいと思って、書いています。

ただ紫苑とネズミに対して私の個人的な心配事としては、ふたりがこんなにお互いを大切にしすぎると、どこまでが愛で、どこからが依存なのか、考えてしまう部分もあるなと。それぞれが自分の足で立って一緒に生きていけるのか、答えがわかるのはこれからです。

終盤に向けて、あさのさんが描き切りたいこととは

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