
さかなクンがヒントに!? 小学生大注目の「ウサウサ」はこうして生まれた
担当編集と漫画家が語る『学習マンガ・理科 ウサウサ! 生きものレポート』制作秘話・後編
2025.12.07
ライター:山本 奈緒子
11月に新発売された『学習マンガ・理科 ウサウサ! 生きものレポート』。昨今、学習マンガの勢いは増す一方で、次々と新たなシリーズが誕生していますが、こちらはそんな中でも珍しいギャグ系の一冊。
地球侵略のためにやってきた宇宙人の“ウサウサ”が、さまざまな生き物の奇妙な生態に遭遇していつも泣きながら逃げ帰る羽目に……というもの。これが、「ウサウサがかわいい!♡」「生きものについてもっと知りたくなった!!」などと、早くも小学生たちの間で大人気となっているのです。
前編記事『「マンガ禁止」家庭出身の元図鑑MOVE編集者が仕掛ける合法学習マンガとは』では企画が立ち上がるまでを紹介しましたが、今回は作者のまきいわ山さんにお話をおうかがいして、『ウサウサ!』が生まれた誕生秘話に迫ります。
“あの”有名人を見てひらめいた
まきいわ山さん:「いろんな分野の博識の子どもが登場する『博士ちゃん』(テレビ朝日系)という番組がありますよね。私はこれが大好きなんですけど、あるとき“サメ博士ちゃん”なる小学生が登場して。この子がサメの帽子をかぶっているのを見て、『人は生きものを極めたいと思うと帽子に行くのでは!?』とひらめいたんです。そういえばあの有名なさかなクンも、魚の帽子をかぶっている。そこで、帽子のようにかぶりついてその生きものになってしまう、というキャラクターを思いつきました。さらに、それが宇宙人という設定なら、何をやらせても『実際はそうじゃない!』とツッコまれることもないと思い、帽子型の宇宙人・ウサウサになっていったというわけです」
シンプルな見た目ながらこのウサウサ、実は練りに練られて誕生したキャラクターだったようです。
まきいわ山さん:「最初はウサウサ以外に人間も登場する、という設定だったんです。でもお尻の穴の匂いを嗅がされたり、ウンコまみれになったり……。人間だとどうしても悲惨な感じになってしまって、ちょっと無理だな、と。それで『ウサウサだけで行かせてください』と言ったのですが、そう決めた途端、急に筆が乗るようになって、一気に3話ぐらい描き進められたんです!」




































