0~1歳児「赤ちゃんの食欲がない」 心配しすぎはNG でも「見守りが必要」なワケを小児科専門医が解説 

「0・1歳児の赤ちゃんのホームケア」#7「食欲がない」

小児科専門医・アレルギー専門医:岡本 光宏

イラスト/オヨネ
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赤ちゃんの体調不良のときにチェックしておくポイントや家庭での対応、受診の目安などを「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生にお聞きしました。

7回目は、食欲がないときのホームケアと受診の目安についてです。

「子どもの医療・健康」がテーマの記事は、当サイト「講談社コクリコ」で定めた指針に基づき、専門家・有識者に取材し、掲載しています。詳しくは「子どもの医療」記事:取材・掲載の指針ページをご覧ください。

(全11回の7回目。#1「便秘」#2「下痢」#3「発熱」#4「服薬」#5「鼻水・鼻づまり」#6「嘔吐」#8「家の中の危ない場所」#9「溺水・打撲・誤飲」#10「切り傷・すり傷」#11「やけど」※公開時よりリンク有効)

兵庫県三田市にある「おかもと小児科・アレルギー科」院長・岡本光宏先生。日本小児科学会小児科専門医、認定小児科指導医、日本アレルギー学会アレルギー専門医。新生児から思春期の心の疾患まで、幅広く診察している。

受診する目安

「暑い」「眠い」など、赤ちゃんの食欲が落ちる理由は、さまざまありますが、体重が増えていたら心配しなくてOKです。

細かく、赤ちゃんの食欲がないときの受診の目安を紹介します。

〈様子見でOK!〉
・食べるものと食べないものがある
・食欲は落ちたが体重は増えている、機嫌がいい
・1日の授乳量や食べる量が普段の半分程度はある(※2~3日は様子見でOK)

〈小児科を受診〉
・口の中に炎症などがあり、食べたがらない
・食欲がない、だるそうにしている
・発熱、せき、鼻水、下痢、嘔吐を伴う
・食べたり、飲んだりしたがらない
・飲む量・食べる量が減っている、体重の増えが悪い

〈すぐに受診が必要〉
・水分もとれずにぐったりしている

イラスト/オヨネ

「離乳食の進み方はひとそれぞれで、兄弟でも全然違うので、なかなか食べない子もいますし、ゆっくり進んでいる子もいます。

体重の推移は大事で、食欲がなくても体重が増えていたら心配いりません。

食欲が落ちると心配する保護者もいますが、赤ちゃんの場合、普段の半分くらいの母乳やミルクが飲めていれば脱水にはならないので、心配しすぎなくても大丈夫です」
(岡本先生)

食欲がないときはおやつを見直す? そのワケとは?

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