妻の入院1ヵ月半「ワンオペ育児」の子育て戦力外パパが悪戦苦闘でキレまくり!

妻が脳出血!戦力外パパと2児の奮闘記 #3~ワンオペ育児の苦悩編~

ライター:佐野 勝大

大変なのは食事!スキルとレパートリーの乏しさに苦労

仕事をしながらの「ワンオペ育児」で何が一番大変かと言えば、やはり食事の用意だ。時間のやりくりもそうだが、同じくらい苦労したのが調理スキルと食事のレパートリーの乏しさ。

得意料理は、そうめん、インスタントラーメン、焼きそばという僕にとって、子どもの栄養を考えながらバラエティ豊かなおいしい食事を提供するのは至難の業だ。

妻がいた頃は、「品数が多すぎんねん! 食べきれへんから、オカズをもっと減らして」と毒づいていた僕。今思えば、よくもあんなに並んでいたもんだ。

学生時代、飲食店バイトで鍛え上げた料理の腕に自信があったものの、フライパンのベーコンエッグをお皿に移すのさえ一苦労した。
写真:佐野勝大

当然のごとく、レトルト食品やスーパーの惣菜をフル活用することになったのだが、料理は見た目が大事だという言葉を思い出し、盛り付けにこだわりってみることに。

スライスしたきゅうりを縦に重ねてタワーのようにしてみたが、子どもたちからは「何これ?」という冷めたリアクションしか返ってこなかった。

器に盛り付けたレトルト食品たちと、オリジナル料理の“生きゅうりタワー”。「料理は見た目」を意識しつつも、ごはん茶碗は左、汁物は右という配置マナーは間違えている。
写真:佐野勝大
新たなレパートリーに加わった鍋メニュー。適当に野菜や肉を突っ込み、市販のつゆをぶっかけて煮込めばいいだけなので楽チンだ。ただ、分量の加減がわからず、いつも大盛り状態に。
写真:佐野勝大

できるだけ、子どもたちと夕食をともにするよう心がけていたが、どうしても仕事がせっぱ詰まっているときは、食事の用意だけして2人を残して仕事場へと戻る。

家で夕食をつくり、徒歩20秒のところにある事務所へ運んで食べさせれば、寂しい思いをさせなくて済むかもと思い立ち、ネットオークションで出前用の「おか持ち」を購入。中身がこぼれないよう器ごとにいちいちラップをするのが面倒で、結局1回だけしか使用しなかった。今は事務所のオブジェとして活躍している。

ネットオークションで3100円で落札した「おか持ち」。横に寝かせれば即席の食卓になり、一石二鳥だ。
写真:佐野勝大
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