ママの約8割が「離乳食」に悩み 先輩ママたちが「がんばりすぎた」と思うワケ

食べない! 作るのが大変! レパートリーがない! 余裕のないママを襲う悩みの数々

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とにかく食べない

・はじめたばかりは作る手間はかかるのに、ぜんぜん食べないことが多くてガッカリしていた。

・子どもが食べてくれない。食が細い。


とにかく多かったのが「食べない」悩み。作っても食べない、食材を変えても食べない、市販品(ベビーフード)も食べない……。なにをしても食べずに途方にくれた経験のあるママが多くいました。

・せっかく作っても、あまり食べなかったので心配だった。レパートリーを考えるのが大変だった。

・食材はいつも決まりきったものばかりだったので、これでいいのかなぁと……。だからといって、この時期ほんとに忙しくて、そんなに凝ったものも作れなかった。


「レパートリーの少なさ」を挙げるママもたくさんいました。ただでさえ慣れない離乳食の準備、レパートリーを増やすことにまで手がまわらないことも多いでしょう。

試行錯誤しても食べてくれないことも……  写真:siro46/イメージマート

・大人のご飯と別に用意しなければならないこと。

・少量作ることができず、余りに余っていく。初期のころは親のご飯に混ぜるのもいまいちだから、余計に余ることが多かったです。


さらにつらいのが、ほかの家族の食事と別に用意する必要がある点。赤ちゃんの育児中で、別のメニューを用意するのはもはや苦行ともいえそうです。離乳食を少量用意することに苦労しているという声も聞かれました。

・上の子は卵アレルギーがあったので、治療として毎日自宅で少しずつ食べさせる必要があり、その時期はかなり手間もかかって大変でした。

アレルギーに考慮するのが大変だったというママも。複数の要素が掛けあわされると、大変さが倍増しますよね。

他人の言葉に傷つくことも

座談会でも、離乳食に関するさまざまな体験談が寄せられました。

年長と1歳の子どもを子育て中のTさんは、

「うちの子たちはふたりとも身長低め、体重も軽めな体型だったので、健診のたびに『ちゃんと食べさせているの?』などといわれてしまって毎回傷ついていました」

と、健診で傷ついた経験を話してくれました。健診は子どもの健やかな成長をチェックする場だとはいえ、このような言い方をされると普段のがんばりを否定されたようでショックですよね。

1歳8ヵ月の男の子を育てるKさんは、

「ママ友に、離乳食を全部手作りしている人がいるんです。

私自身は、外出時は衛生的にも安心だし、家でも疲れたときはベビーフードを使っていたのですが、それをポロっと話したときに、嫌味というか……『えー、使っているんですか?』といわれて、ちょっとイラっとしてしまいました。同時に、はじめての育児だったのでちょっと傷ついて、『(私の育児は)これでいいのかな……』と気になりました」


こんな話をしてくれました。自分の育児を否定されたような気持ちになり、不安になる……。多くのママが経験しているのではないでしょうか。

離乳食が終わった今、ママたちが思うこと

最後に、離乳食を終えたママたちから集まった「今だからこそ思うこと」をご紹介します。離乳食に悩むママの心が少し軽くなりそうな回答の数々をご覧ください。

・毎日のように作り置きをがんばっていました。寝かしつけで寝落ちしたときは、深夜に目が覚めて1時でも野菜を切ったりゆでたりしていました。もっと手を抜いてもよかったのになぁと、自分をいたわってあげたいです。

離乳食が終わった今、「がんばりすぎた」と振り返るママがたくさんいました。

・ひとりめのときはいろいろこだわってがんばりすぎた。そこまでがんばらず、ほどよく手を抜いて市販のもの(ベビーフード)に頼ればよかった。

・きちんと作ろうと思うあまり、離乳食を作ることが負担に感じました。ベビーフードを上手に使って気持ちを楽にすれば良かった思います。


ほどよく手を抜けばよかった、市販品(ベビーフード)をもっと活用すればよかった……と感じているママがたくさんいました。

一方で、

・卵の離乳食。ひとりめは真面目にやったが、ふたりめのときはママ友の情報などから楽なやり方に流されてきちんとステップアップしなかった。そのせいか卵アレルギーに気づくのが遅くなってしまった。育児書どおりにちゃんとやればよかったと後悔している(小児科での食物経口負荷試験により小学生の現在は完治)。

このように、子どもの食物アレルギーに気づくのが遅れたと回答するママもいました。アレルギーを引き起こす可能性がある食材は、離乳食のガイドブックなど信頼のできる情報を参考にして、子どもの成長に応じて適切なタイミングで、適切な量を与えるといった配慮ができるといいですね。

子どもの食物アレルギーが気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

【0歳児の食物アレルギー予防は「生後6ヵ月から少しずつ摂取」を専門医が推奨】

・実家帰省中、がんばって作らなくてもいろいろ便利なものを使えばよかったと後悔しています。帰省期間中なのに、どっと疲れました。

市販品(ベビーフード)などを常用することに抵抗があるママは、「旅行中や帰省時はOK」といったマイルールを定めてみると少し楽になれるかもしれません。

「がんばりすぎた」と後悔しているママが多い

ママが離乳食について悩んだことや、後悔していることをご紹介しました。

回答を読んで印象的だったのが、「がんばりすぎた」と振り返るママが多いこと。「結局最後まであんまり食べなかった」「今振り返ると、がんばる自分がかわいそう・いたわりたい」という気持ちが残っているママが多いようです。みなさんはいかがでしょうか?

コクリコでは、離乳食の問題に大変詳しい小児科医・江田明日香先生の取材記事を掲載しています。離乳食にお悩みの方はぜひご覧になってみてください。

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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