「学校臭さ」をなくし安心できる空間を作る工夫
──校内はいろいろな部屋を用意して「学校らしくない学校」をコンセプトに掲げていると聞きました。校内の工夫を教えてください。
盛岡先生:ソファーベッドのあるリラックスルーム、IKEAのクッションを置いたIKEAルーム、寝転べる図書室など、くつろげる空間を意識しています。「ここは本当に公立の学校なのか」と思えるような空間を作りたかったので、IKEAさんにはたくさんご協力いただきました。
盛岡先生:学校に行けない子は、「学校臭さ」というのが、一番しんどい部分なのでは、と思っています。学校を感じない空間があれば、行ける子もいるのではないかな、と。
そこでIKEAさんと相談しながら、一人ひとりに合う場所が見つかるように、さまざまな空間を作りました。これは本当に作ってよかったなと思うひとつです。
子どもの選択を尊重し強制しない試み
──「学校臭さ」を感じさせない取り組みは他にもありますか?
盛岡先生:校則がないことですね。茶髪の子も、ピアスをしている子も、メイクをしている生徒もいます。子どもが自ら選択するということを大事にしているからです。
授業への出席も自己判断。習熟度別に分けられた複数の教室のどれを選ぶかも生徒自身で決めることができます。
もうひとつ、担任制度がないことです。チューターといって、生徒自身が担当教員を選ぶ制度を導入しています。これは担任の先生との関係で不登校になった子も多くいることが理由です。
自身が抱えているもの、家庭の状況など、不登校になった背景はさまざまです。チューターの先生とはかなり距離が近くなっていくので、その子の情報をキャッチしやすくなります。
大人の力がなければ解決できない場合や、社会福祉に力を借りないといけないとなったとき、その子の情報からケース会議を開いて、保護者とも連携を図りながら解決を図っていくことができます。
































