そんなモヤモヤが続いたある日、ママ友から「学校に行かない子どもが集まっている場所って結構あるよ」と教えてもらったのです。
そこで「学校以外の居場所」について情報収集を始めました。調べ方は市役所の窓口と、ネット検索です。そして、私の住む地域では、自治体運営の「児童館」「教育支援センター」、NPOの「プレールーム」、民間の「フリースクール」があることがわかりました。
幸いにして今は夏休み。子どもの時間はたくさんあるんだから、いっぱい下見に行けるチャンスかも、そう思った私は、8月の中頃からすぐに行動し始めました。
まずは子どもと「教育支援センター」へ。そこは何時に来ても、どんな勉強や遊びをやってもいい場所だと聞いていました。
子どもと一緒に出かけましたが、実際に行くと多くの子どもたちは真面目に勉強をしていました。その姿に気後れしたのか、うちの子は1回で行かなくなってしまいました。「児童館」と「プレールーム」は「小さい子どもばっかりだから嫌だ」と子どもが拒否。最後に向かったのが「フリースクール」でした。
前述の本によると、ひとくちにフリースクールと言っても、内容は驚くほど多様だと解説されています。小規模でアットホームな「個人商店」的なところ、大手企業が運営する「チェーン店」的なところ、「オンライン」のところ、独自の「学び」をかかげる「オルタナティブスクール」まで、規模も目的もさまざまなようです。
わが家から通える地域のフリースクールは、「個人商店」タイプのAと、「大手チェーン店」タイプのBの2つの施設がありました。わが子は「フリースクール」の言葉すら知らなかったので、「学校へ行かない子が遊んだり、勉強したり自由に過ごす場所なんだって。2学期から通える遊び場になればラッキーじゃない?」と説明して、一緒に2施設のHP(ホームページ)を見比べました。
「個人商店」タイプのフリースクールAのHPは簡素でほぼブログ。ただ、ひんぱんに更新はされていて、あちこちに出かけて遊んでいる子どもの写真がいっぱいアップされています。
対して「大手チェーン店」タイプのフリースクールBのHPはカラフルでとても楽しそう。説明もていねい。でも写真の子どもたちはみんなでPCを見てたり、板書していたり、ミーティング風景など、学習に意欲的な様子でした。
本人に「どっちが好き?」と選ばせると「遊びが多いAなら行ってもいい」とのこと。すぐに体験へ出かけました。
前述の本には、長年フリースクールに携わっていてテレビでコメンテーターとしても活躍する白井智子氏による、フリースクールへの誘い方のコツが紹介されていました。
〈フリースクールの見学に行くとしても、いきなり見学に行きましょうじゃなくて、「お母さん、たまたま通りかかって見てみたら、めっちゃ楽しそうだった。もう一回行こうと思うけど、いっしょに来る? お母さんはどっちみち行くけど、いっしょに来る?」って感じで聞いてみる。いきなり重い決断を迫るんじゃなくて、ライトな決断を積み重ねていくのがコツです。〉 引用:『フリースクールという選択』(講談社+α新書)
うちの子は最初の教育支援センターで気後れしてしまったので、フリースクールのときは「暇な日の遊び場探しだよ」と、さも遊びメインのように誘ったのですが、実際、このライトな声がけが功を奏したようです。
また、本の中で驚いたのは、不登校は誰にでもありえることだから、不登校になってから居場所を探すのではなく、“元気に学校に行けている間に居場所を見つけておく”という白井氏の考え。白井氏ご自身も3人のお子さんがいて、元気なうちに見学までして、三者三様の居場所を見つけておいたそうです。
そのほかにも、本にはフリースクールのどこを見るべきか、さまざまな視点が書かれていて、思わず「なるほど!」「確かに!」とうなる面が多々ありました。



































