学習サポートと人とつながる練習
──学習面では、どのようなサポートがありますか。
佐藤先生:ホームルームとは別に、教科ごとの習熟度別のクラスがあります。たとえば国語では、得意な子もいれば、読み書きが苦手な子もいるため、理解度に合わせて5つのクラスに分かれています。
数学も同じで、得意な子は中学2年生でも高校の内容に少し触れることがあります。一方で、数の理解が難しい子は、小学校低学年の内容からやり直すこともあります。
多くの生徒は、3年間で自信をつけて星槎高等学校に進みますが、中には外部の高校を目指す子もいます。その場合は、学校だけでなく家庭教師や塾などの力も借りながら、次のステップに向けて進んでいきます。
「先生にインタビュー」で練習! 学校生活の中で人とつながる楽しさを学ぶ
──星槎中学校には「個別指導計画」がありますが、これはどのようなものなのでしょうか。
佐藤先生:個別指導計画は、心理検査の結果や保護者の方の意見も反映しながら、対人面、生活面、学習面について、一人ひとりの目標を設定するものです。
星槎中学校では、人とのかかわり方を目標にすることも多くあります。例えば、「友だちになりたいけれど、どう話しかけていいかわからない」など。
そういうときは、教員がファシリテーターとして入り、少人数で話す場を設定します。「今日は体育祭について話してみよう」とテーマを決めて、「何の種目に出るの?」「僕はこれに出るよ」など、実際に会話をしていくのです。
そのあとで、「今日は○○さんと話せた」「恥ずかしくて話せなかった」「次はもう少し頑張りたい」と振り返ります。会話を始めること、続けること、相手の反応を受け取ること。そうした人とのかかわり方を、学校生活の中で少しずつ練習できるのが、星槎中学校の特徴だと思います。
──先生へのインタビューの取り組みもあると伺いました。
佐藤先生:はい、あまり話したことのない先生に、自分で質問を考えてインタビューをする取り組みです。
最初は「好きな食べ物は何ですか?」「お寿司です」「では次の質問です」と、矢継ぎ早に進んでしまう子も多いのですが、「ちょっと待って。お寿司ならネタがあるでしょう、そこを聞いて」と伝えると、「好きなネタを3つ教えてください」と聞けるようになっていきます。
すると「好きなネタはマグロかな」「うちのお父さんもマグロが好きです!」と、会話が思わぬ方向に広がっていく。そういう経験を通して、「人とかかわるって楽しいんだな」「話をしても大丈夫なんだ」と感じてほしいと思っています。


































