【不登校】の選択肢 「学びの多様化学校」横浜・星槎中学校の個々に寄り添う教育

不登校の子どもの新たな学びの選択肢「学びの多様化学校」#7 (3/4) 1ページ目に戻る

学習サポートと人とつながる練習

──学習面では、どのようなサポートがありますか。

佐藤先生:ホームルームとは別に、教科ごとの習熟度別のクラスがあります。たとえば国語では、得意な子もいれば、読み書きが苦手な子もいるため、理解度に合わせて5つのクラスに分かれています。

数学も同じで、得意な子は中学2年生でも高校の内容に少し触れることがあります。一方で、数の理解が難しい子は、小学校低学年の内容からやり直すこともあります。

多くの生徒は、3年間で自信をつけて星槎高等学校に進みますが、中には外部の高校を目指す子もいます。その場合は、学校だけでなく家庭教師や塾などの力も借りながら、次のステップに向けて進んでいきます。

答案返却の時間。模範解答を見ながら、自分の目標への取り組みを振り返る生徒たち。  写真提供:星槎中学校
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「先生にインタビュー」で練習! 学校生活の中で人とつながる楽しさを学ぶ

──星槎中学校には「個別指導計画」がありますが、これはどのようなものなのでしょうか。

佐藤先生:個別指導計画は、心理検査の結果や保護者の方の意見も反映しながら、対人面、生活面、学習面について、一人ひとりの目標を設定するものです。

星槎中学校では、人とのかかわり方を目標にすることも多くあります。例えば、「友だちになりたいけれど、どう話しかけていいかわからない」など。

そういうときは、教員がファシリテーターとして入り、少人数で話す場を設定します。「今日は体育祭について話してみよう」とテーマを決めて、「何の種目に出るの?」「僕はこれに出るよ」など、実際に会話をしていくのです。

そのあとで、「今日は○○さんと話せた」「恥ずかしくて話せなかった」「次はもう少し頑張りたい」と振り返ります。会話を始めること、続けること、相手の反応を受け取ること。そうした人とのかかわり方を、学校生活の中で少しずつ練習できるのが、星槎中学校の特徴だと思います。

星槎高校グラウンドにて実施された体育祭の様子。学年やクラスを超えて協力し合う時間も大切な学びの一つ。  写真提供:星槎中学校

──先生へのインタビューの取り組みもあると伺いました。

佐藤先生:はい、あまり話したことのない先生に、自分で質問を考えてインタビューをする取り組みです。

最初は「好きな食べ物は何ですか?」「お寿司です」「では次の質問です」と、矢継ぎ早に進んでしまう子も多いのですが、「ちょっと待って。お寿司ならネタがあるでしょう、そこを聞いて」と伝えると、「好きなネタを3つ教えてください」と聞けるようになっていきます。

すると「好きなネタはマグロかな」「うちのお父さんもマグロが好きです!」と、会話が思わぬ方向に広がっていく。そういう経験を通して、「人とかかわるって楽しいんだな」「話をしても大丈夫なんだ」と感じてほしいと思っています。

SEISA Africa・Asia Bridge(星槎グループの学校の生徒・学生や世界中の人が参加する国際交流学習イベント)での生徒会発表。人とかかわる経験を重ねることが、人前で自分の考えを伝える挑戦や自信につながっていく。  写真提供:星槎中学校

小さな頑張りも先生みんなで共有! 「ほめチャット」が起こす笑顔の循環

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