【受験を自分ごとに】結果がすべてではない 中学受験塾の教室長が伝えたい「本当に大切なもの」とは

工藤純子『中受 12歳の交差点』に学ぶ、親子で受験期を乗り切る方法

ライター:akira

写真/アフロ
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首都圏中学受験塾の教室長をしています。akiraと申します。

首都圏の中学受験を目指す子どもたちは、今、かつてないほど厳しい環境の中にいます。

毎日の勉強、模試の順位、志望校判定、そして周囲の期待。その重圧のなかで、子どもたちはときに迷い、立ち止まり、悩みながらも、必死に自分の道を探しています。

私自身、教室で子どもたちと向き合うたびに感じます。受験に向かうというのは、単なる「勉強勝負」ではありません。子どもが「自分で未来を選びとる」という、大きな挑戦なのだということを。

そんな子どもたち、そしてその背中を支え続ける保護者の方々に、今、ぜひ手に取っていただきたい一冊があります。それが、小説『中受 12歳の交差点』(工藤純子著、以下「中受」とも)です。

『中受 12歳の交差点』
作/工藤純子

「中受」は、ただの合格ストーリーではありません。「なぜ受験をするのか」「どんな気持ちで立ち向かうのか」そして「受験の先に、どんな成長が待っているのか」を、静かに、しかし力強く描き出した作品です。これから受験に向かうすべての子どもたちにとって、『中受』は、きっと心の地図になってくれるはずです。そして保護者の方にとっても、「合格・不合格だけではない子どもの成長」を見守るための、あたたかいヒントをくれるはずです。

この本を通して、「君はもう、ちゃんと自分の力で歩き出している」そんなふうに、子どもたちに自信をもって伝えられる受験期を迎えていただきたい。心からそう願っています。

「中受」3つの読みどころと、受験期を支える3つのメッセージ

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