「ジェンダーニュートラル」な最新英語表現【学校でも塾でも習わない ワザあり英語】

「英語でなんて言うの?」 知ってて差がつく“通訳者ママ”の「最新」英語表現【連載】第3回

通訳者・翻訳家:神本 亜紀

flight attendant

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ジェンダーニュートラルなので、男女問わず、客室乗務員はflight attendantと表現します。

ちなみに日本ではcabin attendantという言葉が使われていますが、これは和製英語

cabinは航空機の客室などを表し、attendantはattend(世話をする)から派生した接客係や案内係を意味するので、ネイティブは日本人がこの言葉を使ったとしても、文脈から意味を推測してくれることはありますが、正しい英語を使いましょう。

そのほかladies and gentlemenという呼びかけも、現在はeveryoneやall passengersと表現されています。

空港など、公共の場の英語アナウンスを聞いてみると耳に入ってくるかもしれません。

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heやsheはthey!?

ジェンダーニュートラルな表現では、〈he(彼)〉や〈she(彼女)〉といった性を区別する言葉も避けられています。

heやsheの代わりに使われているのが、〈they(彼ら、彼女ら)〉です。

theyは複数の人やものを表す代名詞ですが、この場合は性別を特定しない、単数の第三者を表現するために使われます。

theyの使われ方

A:Is Taro here?(タロウっている?)
B:Yeah, they’re here.(うん、あの人ならいるよ)

学校で習った文法に照らし合わせるとTaro にtheyを使うのは間違っていますが、新しい概念では許容されている使い方です。

とはいえ、heやsheがまったく使われなくなったわけではありません。性別が明らかな場合や、個人が性別やアイデンティティを示したとき(heやsheで本人が表現してもいいと思っている場合)は、今までどおり使われています。

ただ、世界ではheやsheの代わりにtheyで表現する場合があることを覚えておくと役に立つでしょう。

かつては“英語音痴”……第2子出産後の30歳から英語を学び直し、今は通訳者・翻訳家として活躍する神本亜紀(かんもと あき)さんの「英語勉強法」を解説した記事は⬇︎下のバナーからどうぞ!

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かんもと あき

神本 亜紀

通訳者・翻訳家

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/

大学で心理学を専攻しカウンセラーを志すも、学生時代に夫と出会い、卒業後に結婚・出産。英語は大嫌いだったものの、子育て中に出会った英語教育に熱心なママ友や、勤め先からの勧め、我が子の英語教育を前にして親もある程度の英語力がないとダメだと自覚したことで、2人目の子どもを出産後、30歳から英語を真剣に学び直しし始める。 現在は社内通翻訳として勤務するかたわら、フリーランス通訳として各種国際イベントなどで活躍。英検1級までは約5年、TOEIC990点(満点)は約13年かけて到達。英語はいまでも毎日、アップデート中。 ・note(ブログ) https://note.com/englishpuppy/