要注意! 長い休みの後に子どもが襲われる「不安」 脳科学からその対応策を伝授

中野信子「新版 空気を読む脳」#3 未成熟な脳を助ける「睡眠法」

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「なぜ、相手や周りの気持ちがわかりすぎる人ほど生きづらいの?」──。

職場で学校で「空気」という暗黙のルールの中で生きる私たち。『新版 空気を読む脳』は、中野信子さんが日本人の心性と強みを、脳科学・遺伝学・行動科学で初めてひもとき、多くの共感を呼んだ大ベストセラーの新版です。

そのなかから子どもの成長に役立つ「20代までも成長し続ける脳が味わう試練と、その助け方」をご紹介。未成熟でストレス耐性が低い子どもたちの脳を育てるには、周りの大人がなぜ睡眠が重要かを知ることが大事です。

脳の発達からスポーツ、勉強向上まで、実は睡眠が大きく影響しています。子どもが「いつも眠い」理由がわかれば、怒ることも減るかもしれません。

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『新版 空気を読む脳』(講談社+α新書) 著:中野信子

長い休みの終わりがなぜ危険か

長い休みが終わるとき、子どもに異変が起き始めます。体調を崩し、情緒不安定になり、攻撃的になったり押し黙ったりします。一年で最も子どもの自殺率が高くなるのは8月の終わりだといいます。

たしかに日曜の夜には大人でもネガティブな感情を抱えることがあるのですから、もう少ししたら学校だ、となれば憂うつな気持ちが強くなるのも理解できます。けれども、子どもの脳には大人よりもずっとこのストレスが重くのしかかっているのです。

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多感な年ごろ、と言われる思春期から10代終わりごろにかけての子どもたち。彼らの脳は、文字どおり実際に「多感」です。大人の脳とは情動の処理の仕組みが違うからです。

10代の脳は合理的な判断をしたり情報を適切に処理して冷静に行動したりするには、まだまだ成熟度が足りません。クレバーで冷静そうに見えていたとしても、脳はあふれんばかりの情動でいっぱいになっていたりします。

単に顔色や振る舞いに表れていないだけで、その子が冷静で落ち着いていると判断すると、子どもが本当は受け取ってほしいと思っているSOSを見落としてしまう可能性があります。

不安を増幅する子どもの脳

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