子どもの「やりたくない」に親が絶対に言ってはいけない「ある言葉」

筑波大学人間系教授の外山美樹氏インタビュー

児童図書編集チーム

写真:イメージマート
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子どもが勉強や習い事を嫌がったとき、あなたはどう声がけをしているだろうか。つい「もう少し頑張ろう」「ここまで続けたのにもったいない」と声をかけたくなっていないだろうか。

子どもからSOSが出ているときに「間違った声がけ」をしてしまうと、かえって本人を追い詰めてしまうことがある。では、どういう声がけをするのがいいのか。

新刊『「がんばれない」心で何が起きているか』の中で、心のメカニズムを解説している筑波大学人間系教授の外山美樹氏に話を聞いた。

『「がんばれない」心で何が起きているか』はこちらから

そもそも努力ってなんだ?

そもそも、「がんばる」「努力する」とはどういうことなのか。外山氏が解説する。

「幼い子どもは、初めから『努力しよう』と考えて何かに取り組んでいるわけではありません。『おもしろそう』『できるようになりたい』という好奇心から、夢中になって遊び、学んでいるはずです」

しかし、結果や能力を評価される経験が重なり、周囲の期待を強く意識するようになると、次第に取り組む理由が変化していく。

「周りから評価されるうちに、『失敗して親をがっかりさせたくない』『結果を出さなければ認められない』というものに変わってしまうことがあります。本来、努力は自分の可能性を広げるためのものです。ところが、それが自分の価値を証明する手段となってしまうと、失敗することは、単に目標を達成できなかったというだけでは済まなくなります。そして『自分には価値がない』という自己否定につながってしまうのです」

もちろん、がんばること自体が悪いわけではない。そして親が子どもに期待することも、悪いことではない。

問題は「がんばれない自分には価値がない」と、努力と自己価値を結びつけてしまうことだ。あるいは、親の期待が「この学校に受かってほしい」「この成績を取ってほしい」という親の願望になり、子どもは期待に応えられない自分は愛されないのではないか、と感じてしまうことだ。

もちろん、子どもが意欲的に取り組み、結果も出ているように見えると、周囲は問題がないと思いがちだ。しかし、表面上は順調にがんばっている子どもでも、失敗への恐怖や周囲の期待に追い立てられていることがある。そして、あるとき、突然「やる気」を失ったように見えることもある。では、子どもの「やる気」はどんなときに消えてしまうのか。

なぜ、がんばりたくてもがんばれないのか

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