【令和の最新子育て】「習い事の迷信と勘違い」無理に習い事を続けさせてた“悪影響“を〔教育評論家〕が解説

子育てにまつわる「これ本当?」がわかる 令和の最新子育てメソッド #2

教育評論家:親野 智可等

子どもの希望で習い事を始めたのにすぐに「やめたい」。こんなときの対応法とは?

習い事のメリットは多くの親御さんが知っているところです。しかし、いくら「将来のため」「子どものため」といっても、目の前の我が子を無視してはいけないと親野先生は強調します。

「親御さんは習い事にいろいろな期待を持ちますが、習い事で何よりも大切なのは、子ども本人がそれを楽しんで取り組むことです。

ですから、子どもが自分からやりたいといって始めた習い事だとしても、元気のない様子や硬い表情で親御さんに『やめたい』と訴えてきたときは退会しましょう。親に自分の意見を伝えるとき、子どもは覚悟を持って伝えに来ているはずです。

また、親友親子※として子どもと話をした場合の対応法は、次のとおりです」(親野先生)

【ピアノの場合】子どもが習い事をやめたいといったときの対応方法について

① まずは、親御さんは子どもの話を共感的に聞く。
② 子どもは自分からたくさん話をしてくれる。
③ すると、やめたい理由がわかる。
④ ‐A ピアノ自体が嫌ならピアノをやめる。
  ‐B ピアノは好きだけど先生が嫌ならピアノ教室を変える。
  ‐C ピアノも先生も好きだけど、同じ時間帯に苦手な子がいるなら、曜日や時間帯を変える。
  ‐D 場合によっては、しばらくお休みしたり、回数を減らしてみたりして、いったんピアノと距離を置いてみる。

「とにかく、まずは子どもの話を共感的にたっぷり聞いてあげてください。そして、親子で話し合いましょう。そうすれば、自然に道が見えてきます」(親野先生)

※親友親子については#1を参照。

習い事をやめられなかった子どもに起こったこととは?
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