パパ医師ゆび先生 8児10人大家族の主治医が「感染予防はせず免疫力重視!」その納得の理由とは?

8児のパパ小児科医・ゆび先生インタビュー#4~感染症対策と子どもの向き合い方~

小児科専門医・インフルエンサー:ゆび先生

ゆび先生:一切ないです(笑)。早寝早起きも手洗いうがいも、特に徹底はしていません。砂遊びして手が汚れていたら「手を洗ってね」とは言いますけど、それくらいですかね。「感染予防のためにうるさく言う」というのは一切ないです。感染するときは感染してしまうものです。

結局、自分の免疫力が大事なんです。子どもの免疫力が一番高い状態というのは、ニコニコ笑って楽しくて、血がみなぎっているようなはつらつとした状態なんです。子どもが子どもらしく過ごせていれば、健康だということ。

だから感染予防を徹底するというより、感染しても大丈夫なように普段からご機嫌に過ごして免疫力を高めておく、という感じです。

──パパが主治医だと子どもたちも安心ですね。子どもが寝込んでしまったとき、家庭内の感染予防はどうしていますか。

ゆび先生:子どもたち8人は全員僕が主治医で、ワクチンもずっと僕が打っています。インフルエンザの鼻の検査も僕がしますし、薬も処方します。

家族が感染症にかかったとき、家では一応隔離のようなことはしますけど、完全に隔離するのは難しいです。マスク着用もそこまでこだわっていません。「運命共同体だから仕方ないよね」という発想です。

──マスクも家庭内ではあまり意味がないですか。

ゆび先生:そもそもマスクはよほどきちっと着用しない限り、正直言って意味がないんです。でも子どもって鼻を出して口だけマスクする子が多いじゃないですか。そうなると感染予防の確率としてはゼロ%です。人間はほとんど鼻で息を吸っているので。これはマスクしている気分になっているだけです。

鼻までおおっていても、隙間があったら予防効果はほぼゼロ%です。そもそもマスク自体、ウイルスをふせぎきれるものではありません。例えばウイルスがこぶし大の大きさだとすると、マスクの不織布の網の目は部屋の床から天井くらいの隙間になるんです。スカスカなんです。ウイルス通し放題です。

世の中はマスクマスクと言うけれど、医療用マスクの「N95」のようなものでない限り、着用していても感染するときは感染してしまうものだと考えたほうがいいですね。それより手洗いうがいのほうが効果的だとは思います。うちの場合、手洗いうがいも完ぺきには徹底できていませんが。

──「これだけは子どもにやらせたい!」と考える大切な習慣はありますか。

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