100均素材で「おもちゃ」作り 「アルキメデスの原理」が幼児にもわかった!

100均素材で理系脳が育つ【おうちで実験教室】幼児にもわかる科学の見方・あそび方を専門家が徹底解説

子どもは実験が大好きです。小さいうちから、実際にさわって、動かして、自分の目で見る。こうした実体験の積み重ねが、理科教育の基礎となります。子どもたちの「知りたい」「やってみたい」を刺激するのは、高価な科学おもちゃや実験教室だけではありません。廃材や100均ショップで買える材料で、幼児でもかんたんにできる実験をご紹介しましょう。実験を提供してくれたのは、理科教諭の齋藤実先生。実験あそびを通して、幼児にもわかる「科学の見方」の解説もしていただきました。
※必ず大人がいっしょに実験しましょう。ハサミやカッターなどでのケガ、小さい部品の誤飲事故にも注意が必要です。

ペットボトルの中で浮き沈みする水中エレベーターをつくろう

撮影:Yuchi
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今回のテーマ「浮力」

液体のなかにあるものに加わる上向きの力。幼児でも浮力が体感できてしまう科学おもちゃの定番「浮沈子(ふちんし)」をつくりましょう。ペットボトルとお弁当用のタレビンで、未来のアルキメデスが育つかも!?

【必要なもの】

ペットボトル(炭酸用もの/500ml用)
タレビン(ペットボトルの口から入る大きさ。魚型でなくても大丈夫)
ナット(M6サイズがタレビンにぴったり。ボルトとセット売りされることが多い)
クリップ(ナットが手に入らない場合に代用)
透明なグラスなど(浮力調整用)

撮影:Yuchi

【あそび方】

(1)タレビンにおもりをつける
タレビンのキャップを外し、ナットをつけます。ナットがないときは、クリップ3個の先を鉤型に変形させるなどして、おもりにしましょう。クリップの先端でケガをしないように注意してください。

(2)浮力を調整する
水を張ったグラスに重りをつけたタレビンを浮かべます。水面から魚のしっぽが少し出るように、タレビンの中の水を調整しましょう。沈ませたいときは水を入れ、浮かせたいときは水を抜きます。

撮影:Yuchi

(3)ペットボトルに水とタレビンを入れふたを閉める
ペットボトルの水は満杯にせず、少し空気を残して置くのがポイント。写真では、わかりやすいように色水を使っています。

撮影:Yuchi
ペットボトルにマジックで絵を描いたり、クリップをつけたセロハン紙を中に入れて飾りつけしてもOK。 撮影:Yuchi

(4)完成! にぎってあそぼう
ペットボトルをにぎって、お魚の動きに注目してみましょう。

撮影:Yuchi

【結果発表!】

ペットボトルをにぎる(圧力をかける)と魚は沈み、手を離すとまた浮き上がりました。(くわしい解説は次のページへ)

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