【新1年生の親】必読! 「早起き」「身支度」「トイレ」…大丈夫? 元小学校教員の人気インフルエンサーが入学準備を伝授

やさしい入学準備アドバイス#1「生活編」

元小学校教員・インスタグラマー:アキ

学校を円滑にするためのルーティンと声がけ そしてママ友!?

Q.7 自分で「明日の準備」ができるようサポートできることはありますか

A.7 帰宅後のルーティンを整えましょう

──帰宅後に「準備の時間」を組み込み、ルーティンにしましょう。我が家の場合は、帰宅したら①プリント類を出す→②宿題をする→③明日の時間割りを調べて準備する→④自由時間としていました。

慣れるまでは親が伴走する必要がありますし、時間もかかるかもしれません。最初は大変ですが、一度ルーティン化してしまえば、一連の流れとして進められるようになるので、のちのちすごく楽になります。

遊びに行くときもすべて終わらせてからと約束。「やるべきことが身についたので、今は本人たちのペースにまかせています」(アキさん)  写真提供:アキ
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Q.8 学校でちゃんとトイレに行けるのか不安です

A.8 先生が頻繁に声かけしてくれるので大丈夫

──最初のうちは、休み時間ごとに先生が声をかけてくれたり、トイレまで補助の先生がついてきてくれることも多いです。声かけの機会が多いので、まずは安心してください。もし失敗してしまっても1年生ですから大丈夫。先生が上手に配慮します。

あとは、「和式問題」ですね。小学校のトイレの洋式化が進んだとはいえ地域差は大きく、例えば、娘が今春から通う中学校は和式のみです。和式がいやだからと便意や尿意をがまんすれば体にも悪影響。1年生はまだ体幹が弱い子も多いので、まずはしゃがんで姿勢をキープできるよう練習しておくと安心です。

Q.9 「学校行きたくない」と言い出したら……

A.9 いっしょに登校して担任の先生にバトンタッチ
──1学期に登校渋りをしたなら、それは初めての環境に対する漠然とした不安や心細さによることがほとんどなのかなと思います。教室で「寂しい」と言ったり、「ママが心配だ」って泣いている男の子もいましたから。

まずは教室まで付き添い、「お願いします!」と先生にバトンタッチしてみてもいいかもしれません。ちょっと強引かもしれないけれど、とりあえず学校に預けてしまい、様子を見ましょう。

もし「先生が怖い」と言った場合は、どんなときに怖かったのかを聞いてみます。例えば怒鳴っていたのなら、怒鳴ったこと自体ではなく、「もしかしたら先生は、こうしてほしいからそう言ったんじゃないかな」と、なぜそうしたのかにフォーカスを当てて説明してあげるといいでしょう。

その際に、「それは向こうが悪い」と先生を否定するような言葉がけはしないように気をつけてください。子どもって、すごく言葉を吸収するので、一度マイナスのイメージをもつと払拭するのが難しく、さらに苦手意識が増すと思います。

もし、1年生後半などに登校を渋る場合は、「今こういう状況で、何か原因として思い当たることはないか」と、担任の先生と連携を取って対策していく必要があると思います。

うちは、息子が2年生の夏休み明けに登校を渋ったことがあります。行きたくない明確な理由は見受けられなかったため、「行きたくないんだね」とまずはその気持ちを受け止めてあげることを意識しました。車で送っていったり、朝、家まで友達に迎えに来てもらうようお願いしたりと、あの手この手を試しました。結果、長引くことなく無事に登校できるようになりました。

Q.10 学区内に知り合いがいません。ママ友パパ友は必要ですか

A.10 いなくてもなんとかなります
──困ったときに聞ける人がいればありがたいくらいで、必ずしも必要なわけではないと私は思います。私もほとんどいませんから。本当にわからなかったら先生に聞けばいいんです。いなくてもなんとかなりますよ!

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「ママパパの不安は、子どもにダイレクトに伝わります。まずは、『学校は楽しいところだよ』『給食もおいしいし、新しいお友達もできるし、勉強も楽しいよ』と、子どもがプラスのイメージを持てるような声かけを心がけてほしいなと思います」(アキさん)

我が子が大切だからこそ、心配に思うのは当たり前です。親も子どもも前向きな気持ちで小学校入学を迎えられるよう、「いいな」と感じたり、簡単にできそうなことからぜひ取り入れてみてください。

次回は引き続きアキさんによる、新1年生の学習に関するQ&Aをご紹介します。

●アキPROFILE
フォロワー12.7万人を持つインスタグラマー。小学校教諭として10年働き、子どもが小学校入学と同時に退職。小学校生活や勉強方法などについて、学校の担任には聞きづらいママのちょっとした悩みを解決する情報を発信する。


取材・文/稲葉美映子

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アキ

Aki
元小学校教員・インスタグラマー

フォロワー12.7万人を持つインスタグラマー。小学校教諭として10年働いたのち、子どもが小学校入学と同時に退職。 自分自身が育児と仕事の両立に悩んだ経験から、同じように悩みを抱える小学生ママや学校の先生の役に立ちたいと思い、発信を始める。 「小学校の生活が楽しくなる方法」「小学生の勉強方法」「幼児から小学生の子育て情報」「親と子の付き合い方」など、学校の担任には聞きづらいママのちょっとした悩みを解決する情報を発信している。 ●公式HP「マミーウェブ」

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フォロワー12.7万人を持つインスタグラマー。小学校教諭として10年働いたのち、子どもが小学校入学と同時に退職。 自分自身が育児と仕事の両立に悩んだ経験から、同じように悩みを抱える小学生ママや学校の先生の役に立ちたいと思い、発信を始める。 「小学校の生活が楽しくなる方法」「小学生の勉強方法」「幼児から小学生の子育て情報」「親と子の付き合い方」など、学校の担任には聞きづらいママのちょっとした悩みを解決する情報を発信している。 ●公式HP「マミーウェブ」

いなば みおこ

稲葉 美映子

ライター

フリーランスの編集者・ライターとして旅、働き方、ライフスタイル、育児ものを中心に、書籍、雑誌、WEBで活動中。保育園児の5歳・1歳の息子あり。趣味は、どこでも一人旅。ポルトガルとインドが好き。息子たちとバックパックを背負って旅することが今の夢。

フリーランスの編集者・ライターとして旅、働き方、ライフスタイル、育児ものを中心に、書籍、雑誌、WEBで活動中。保育園児の5歳・1歳の息子あり。趣味は、どこでも一人旅。ポルトガルとインドが好き。息子たちとバックパックを背負って旅することが今の夢。