バレンタインに贈りたい“チョコレートの絵本”3選[絵本の専門家が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #10~チョコレートの絵本~ (2/4) 1ページ目に戻る

絵本コーディネーター:東條 知美

かわいいチョコを作ってみたくなる!

日本のイベントとして、すっかり定着したバレンタインデー。チョコレートが大好きなお子さんにとっては、誕生日、クリスマスに次いで“素敵なものがもらえる日”ですよね。

せっかくの楽しい日ですから、“チョコ食べて終わり”ではなく、手もとに残るあま~い“チョコレートの絵本”を一緒に贈ってはいかがでしょうか?

最初にご紹介するのは、手のひらサイズの絵本『チョコちゃん』(講談社)。耐久性のある厚紙を使った“ボードブック仕様”で角が丸く加工されているので、小さなお子さんへのプレゼントにも喜ばれると思います。

『チョコちゃん』(作:新井洋行/講談社)
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表紙がまるで板チョコのような絵本。表紙に描かれたこの子が“チョコちゃん”なのでしょうか? さっそく開いてみましょう。

「きょうは チョコレートの おかしを つくるよ どんなのに しようかなあ」

絵本がこちらに語りかけるシーンから始まります。ロリポップチョコ、チョコドーナツ、カップチョコ……かわいくておいしそうなチョコレートのお菓子がたくさん並んでいます。

「きーめた!」

ページをめくると……あれ? まだ答えは書かれていません。一体何ができあがるのか、子どもたちはきっとワクワクするはずです。

板チョコをぱきんと割って、とろとろに溶かしたら、そーっと型の中へ。“チョコって、そのまま食べるんじゃないの?”とビックリするお子さんもいるかもしれませんね。チョコレートを溶かすと、新しい“何か”を作り出せるんだと感覚的に伝えられるシーンです。

そして、ちょんちょんちょんとトッピングをして、冷蔵庫で冷やしたら「じゃじゃーん! チョコちゃんの できあがり!」

なるほど、この子が“チョコちゃん”だったのですね。リボンをつけて、とってもかわいらしいチョコちゃん。くまチョコくんとホワイトさんもやってきて、ハッピーチョコレートセットが完成しましたよ。

「さて もんだいです チョコを だれに あげるでしょう?」
「ともくん? りっちゃん? みどりさん? のぶさん?」

さあ、絵本からのクイズです。誰だかわかるかな?正解は……読んでからのお楽しみ。

意外な答えに「ずるーい!」「なにそれー!」と、子どもたちの笑い声が聞こえてきそうですが、ぜひ親御さんや一緒に読む大人が自由に言葉を足して、お子さんとの会話を楽しんでいただきたいなと思います。

本作は、絵本作家の新井洋行さんが、ふたりの娘さんとお菓子作りをしていた経験から生まれたのだそうです。子どもが大好きなチョコレートをモチーフに、絵本をどう楽しんでもらうかを、非常によく考えてお話を展開しているなと感じます。

チョコ好きなお子さんへのプレゼントにいかがでしょうか?

次は「チョコ食べたい!」願望に共感する絵本

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