「完ぺきじゃなくていい」日本より激しい競争社会を生きる韓国ママの言葉──「自分らしい子育て」をするアドバイス

がんばるお母さんに読んでほしい、一杯のコーヒーのような一冊『完ぺきなお母さんなんていないよね』翻訳:Mina Furuyaさんインタビュー【前編】

韓国出身のシンガーソングライター。結婚を機に日本へ拠点を移し、子育てをしながら韓国絵本の翻訳や料理本・エッセイの執筆活動をしているMina Furuyaさん 撮影:講談社写真映像部
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子育てをしていると、周囲の家庭と比べて、「うちの子はできない」「うちもなにか習い事をさせなくては」と焦ることがあるでしょう。その結果、すべてを完ぺきにこなさなくてはと母親自身が思い詰めたり、「どうしてできないの?」と子どもにも完ぺきさを求めてしまったりして、親子で苦しい思いをしてはいませんか?

『完ぺきなお母さんなんていないよね』は、競争社会の中で、著者イ・ジヨンさんが自分らしい子育てをするために悩んだメモをまとめた、「子育て回顧録」です。
日本と韓国、お国柄の違いはほんの少しだけ。むしろ「子育てのつらさ」や「今だったら違う言い方をしたのに……」「習い事の先生に対する態度」「スマートフォンあるある」など、共感する悩みや失敗談がたくさん。そして、悩みを解決する答えではなく、「自分はこうしよう」と決めるに至った考えが、短文でサラリと書かれています。

翻訳を手がけたMina Furuyaさんは韓国で生まれ育ち、現在、日本で小学2年生のお子さんを育てているお母さん。日韓両国の子育て事情を知るMinaさんに、本書を翻訳する中で共感した言葉を紹介してもらいました。

『完ぺきなお母さんなんていないよね』イ・ジヨン/著 Mina Furuya/訳 PIE International

子どもへの愛情は世界共通

──Minaさんが実感している、日本と韓国の子育て環境の共通点と違いはなんですか?

Mina 子どもに対する愛情や母親の気持ちは、日本や韓国はもちろん、本当に世界共通だと思いますね。私が原書を読んで改めて思った違いは、ある関係性の深さでした。

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