細谷佳正が語る14年越しの真実「東京に戻れたのはネズミのおかげ」　『NO.６再会＃２』は2025年９月３日に発売！

14年ぶりに続編を刊行した『NO.６［ナンバーシックス］再会』シリーズ。早くも2025年９月３日に２冊目を刊行します！

１冊目の『NO.６［ナンバーシックス］再会＃１』は、Amazon１位（SF・ホラー・ファンタジー６月６日調べ）、ジュンク堂池袋本店総合１位（2025年６月２日調べ）、トーハン週間ベストセラー文芸書２位（2025年６月３日調べ）と大きな話題を呼びました。

２作目の『NO.６［ナンバーシックス］再会＃２』の刊行を記念して、作者のあさのあつこさんと、アニメ「NO.６」でネズミ役を演じた声優の細谷佳正（ほそやよしまさ）さんのスペシャル対談の様子をお届けします！

前編では、あさのさんが細谷さん演じるネズミに感じていたこと、そして細谷さんと「NO.６」の思い出について伺いました。

細谷：アニメ「NO.６」は、嵐の夜に紫苑とネズミが出会うところが印象に残っていて。『NO.６再会』の本が出ることをSNSで知ったとき、「また嵐が来る」と引用ポストをさせていただいたんですよ。

あさの：見ました！

細谷：そしたら『NO.６再会＃１』の冒頭も「嵐が過ぎた」と書かれていて。これはエモいなと思いました(笑)。個人的に印象に残っているのは、ネズミがココアを飲んで「うまい」っていうシーンです。

あさの：今回『NO.６再会』を書く前に、改めてアニメを１話から11話まで全部観ましたが、細谷さんがネズミの台詞をいうと「そうか、ネズミはこういうふうにこのセリフを言ったんだな」と、ネズミがリアルに立ち上がってくるんです。歌まで歌ってくださって、感無量です。

細谷：お耳汚しをすみません（笑）。

あさの：いえいえ、歌っていただいたことが嬉しくて。細谷さんが演じるネズミの声は、台詞の一つ一つが残るというか、自分のなかに入ってきて。たぶんそれは『NO.６』を書いた私だけの感覚だと思うんです。「これがネズミの言ったことなんだ」と改めて自分で再確認することが何度もありました。