
紫苑が独裁者になる資質と「2つのマグカップ」に隠された本音──あさのあつこが語る、紫苑とネズミの“いま”
『NO.6[ナンバーシックス]再会#2』の鋭い感想が続出! (3/3) 1ページ目に戻る
2026.07.08
ライター:山口 真央
ネズミが2つのマグカップを見るシーンの秘密
あさの 紫苑のなかに何かがあるのは私自身も引っかかっていたことです。ネズミを一筋に思うだけの純粋な少年じゃないなって。ネズミという存在がなくなったとき、紫苑がどうなるかを描いたのが『NO.6 beyond[ナンバーシックスビヨンド]』でした。
これ以上話すと「#3」から先のことを話しそうになるんですけれど……、紫苑はとても頭がいい子だし、独裁者になる資質はあるのでしょうね。じゃあ彼を独裁者にしないものは一体なんなんだろう、その答えが欲しくて「#4」を書いています。はっきりとは答えられませんが、期待していてください。
──『NO.6[ナンバーシックス]再会#3』でネズミが並んだマグカップを見て、「ずっと探していた何かがここにあったのか」と思うところがすごく好きです。あの場面に対する思いを何でも聞かせてほしいです! もう並んだマグカップが心に刺さって抜けません、助けてください……。
あさの ネズミがいない間も紫苑はずっとネズミの部屋を綺麗に保っていて、すぐ暮らせるようにしていると思ったんです。マグカップも洗って、きちんと並べて置いておくだろうなって。それだけの描写だったはずが、2つ並んだマグカップを呆然と眺めているネズミの絵が浮かんでしまって。書きながら、意外とネズミは張り詰めた状態だったのかなと思いました。
──『NO.6[ナンバーシックス]再会#3』の時点で、再会シリーズの何パーセントくらい到達しているでしょうか。あさの先生の体感でかまいませんので教えていただきたいです!
あさの そんな降水確率みたいに言えたらいいんですけれど(笑)。私はプロットを一切立てないで書くので、先の展開はまったく見えていません。『#4』では終わらないかな。ちなみに『#4』は秋に発売なので、楽しみにしていてください。
あさのあつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991年『ほたる館物語』で作家デビュー。97年『バッテリー』で第35回野間児童文芸賞、2005年『バッテリーⅠ~Ⅵ』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説までさまざまなジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説の傑作
![NO.6[ナンバーシックス]再会#3](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/456/020/medium/f29287f8-6b86-4249-b4de-ad2073119dad.jpg?1781840536)
![NO.6[ナンバーシックス]再会#1](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/456/021/medium/f566ad57-6ac1-4469-a07f-6b0c2cee0530.jpg?1781840537)
![NO.6[ナンバーシックス]再会#2](https://d34gglw95p9zsk.cloudfront.net/item_books/images/000/456/022/medium/4f143cc1-b043-4e58-982a-cd8fa40c5509.jpg?1781840538)
シリーズ累計230万部超え、2人の少年の友情を超えたディストピア小説!
・『NO.6再会#1』発売告知後、即Xでトレンド1位!
・『NO.6再会#1』Amazon1位(SF・ホラー・ファンタジー2025年6月6日調べ)
・『NO.6再会#1』ジュンク堂池袋本店総合1位(2025年6月2日調べ)
・『NO.6再会#1』トーハン週間ベストセラー文芸書2位(2025年6月3日調べ)
崩壊した理想都市の瓦礫から新都市をつくる、真っ直ぐな少年たちの熱い戦いの物語! 過酷な荒野を生き抜くネズミと、新国家の再建に挑む若きリーダー・紫苑。NO.6を狙う陰謀とともに荒野の圧倒的な美しさと、人間の業の恐ろしさが描かれる本作。2人が選択した道とは? 少年たちの友情を超えたディストピア小説の傑作。
●「NO.6」シリーズ読者からの感想
「たくさん本は読んできたけれど、これ以上面白い本に出会ったことがない」
「呼吸を楽にしてくれた本」
「死にたくなったらネズミの言葉を思い出します。逃げずに前へ進め! 現実を見ろ!
どんなに現実が辛くても光を見いだせる人になりたいと思います」
「泣きたくなった夜に読みます。おまえはどうありたいんだ? いつでも自分にできることを問いかけ、動きつづけたいと思います」
●あさのあつこさんからのメッセージ
声を聞きました。ネズミの声です。
「生きる場所も死ぬ場所も自分で決める。あんたじゃなくおれが決める。余計なお節介は止めてもらおうか」と。
そうか、彼らはすでに出逢い、運命を紡ぎ始めているのか。
だとしたら、わたしも、もう一度だけ、本当にもう一度だけ、彼らに手を伸ばそう。この手で彼らの生に触れてみよう。
『NO.6』の作者として戦ってみよう。あれほど恋い焦がれた少年たちに挑んでみよう。
今はただ、それだけを考えています。
14年の時を経て、あなたに再び『NO.6』を届けます。
撮影/柏原力(講談社写真映像部)

あさの あつこ
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。
岡山県生まれ、在住。大学在学中より児童文学を書き始め、小学校講師ののち、1991 年『ほたる館物語』で作家デビュー。97 年『バッテリー』で第35 回野間児童文芸賞、2005 年『バッテリーI~VI 』で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。『NO.6』シリーズは、コミカライズ、アニメ化された。児童文学から時代小説まで様々なジャンルの作品を執筆し、幅広い世代に親しまれている。

































山口 真央
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。
幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。