最強の金融教育ツール「おこづかい」 活かし方のポイント
真面目な性格の親ほど、何か教材を使ってお金について教えようとするかもしれません。でも、その必要はありません。家庭には最強の金融教育ツールがあるんです。
……そう、おこづかいです。
子どもに定期的にお金を渡すことに対しては、さまざまな考えがあることは承知しています。ただし、僕はあげるべきだと考えています。
なぜなら、少額であっても定期的にお金が入る状況を作ってあげることで「貯める」「使う」など選択をさせる機会をつくり、予算管理能力を身に付けさせられるから。
また、重要なのは、「使う」を選んだ際、同時に「貯める」という選択肢を捨てたということを意識させる必要があります。
私たちは日々の生活のあらゆる場面で選択を迫られており、その結果の積み重ねが、現在の状態を生んでいる――という意識を持たせましょう。
金額は年齢に応じて徐々に引き上げて、与える頻度は下げていくのが最適解だと思っています。
また、おこづかいを渡すタイミングで、お金がどのように社会を回っているか? を話してあげてほしいです。
さらに、ゲーム感覚で「気になる会社」を挙げさせて(たとえばゲーム好きな子どもなら任天堂など)、1ヵ月後に株価が上がっていたら、ボーナスとして臨時のおこづかいを少しあげてみると、親子でお金について話す時間も増えるのではないでしょうか。