祖父母との会話にピッタリ!使い勝手がいいスマートスピーカー2選
祖父母と子育て家族をつなぐ便利ツール じぃじ・ばぁばと我が子のいい関係#3
2022.10.20
家族間のコミュニケーションを後押しするスマートスピーカー2選
スマートスピーカーはAIスピーカーとも呼ばれ、音声認識・音声操作が可能なAIアシスタントを搭載しているスピーカーのことです。音楽を楽しめたり、家電と連携させて遠隔操作ができたるだけでなく、カメラが付いているものはビデオ通話も可能です。ハンズフリーなので、家事をしながら会話を楽しむこともできます。
「スマートスピーカーはAmazonやGoogle、Apple、LINEをはじめ、SONYやBOSEなどオーディオメーカーからも発売されています。さまざまありますが、祖父母とのビデオ通話を中心に考えるなら、メーカーとしてはAmazonとLINEのディスプレイ及びカメラ付きのモデルがオススメです。
価格も手頃な商品を紹介しますので、パパママから祖父母にプレゼントしても喜ばれるでしょう。Wi‐Fi環境が必要ですが、生活に取り入れれば一層、家族の距離は縮まるはずです」(太田さん)
祖父母とのコミュニケーションで使いたいおすすめスマートスピーカー
Amazon Echo Show 8
価格:14980円
「アレクサ、●●して」でお馴染みのEchoシリーズは、さまざまなモデルが発売されています。その中でもディスプレイサイズが8インチのEcho Show 8は、祖父母とコミュニケーションをとるには十分な画面の大きさがあり、かつ全体のサイズ感も幅200mm×高さ130mm×奥行き99mmとコンパクトです。値段も1万円台ですから、価格面からもバランスがいいといえるでしょう。
音楽を楽しめるだけでなく、ニュースや天気を見る・聞くことも可能です。キッチンに置いておけば、レシピを見ながら料理ができるのも魅力です。
また、祖父母宅とパパママ宅でお互いにEcho Showを利用していれば、「アレクサ、(祖父母の名前)に電話して」と呼びかけるだけで、テレビ電話を起動させることができます。
子どもが幼く電話の操作ができなくても、Echo Showに呼びかけるだけで祖父母とのビデオ通話が楽しめますし、事前に設定されていればパパママ側から受話を待たずに祖父母のデバイスにつないで、家の中の様子を見ることもできます。
お互いに持っているとコミュニケーションの幅だけでなく、生活も便利にしてくれるでしょう。
最良のサウンドや人物を自動追従してくれるプラスαの機能が欲しいなら……
Amazon Echo Show 10
価格:29980円
Echo Show 10はEcho Show 8の上位モデルです。ディスプレイサイズが10インチあるので、祖父母としてはよりコミュニケーションがしやすいだけでなく、サウンドがEcho Show 8よりも優れているので、エンターテインメントを充実させたいと思っているパパママでも満足できる機種です。画面が大きくて音がいい分、家事をしながらAmazonプライムやNetflixなどで映画やドラマを楽しめるでしょう。
さらに、Echo Show 10にはスクリーンとカメラが自動的にビデオ通話中の人を追いかけてくれる機能もあります。子どもが動き回っていても祖父母は孫の姿を見続けることができるので、その点でも家族間のコミュニケーションツールとして役立つでしょう。
LINE CLOVA Desk
価格:28050円
LINEを使い慣れているという場合は、同メーカーのCLOVA Deskもいいでしょう。画面のサイズは7インチで、全体サイズも幅181mm×高さ104.5mm×奥行き173mmと小ぶりです。ダイニングテーブルやキッチンカウンターに置いても邪魔になりません。
CLOVAというAIに呼びかけると、音楽再生やレシピ検索、天気確認など基本的な機能を利用できます。また、ビデオ通話だけでなく、スマホのLINEとメッセージのやりとりができるのも特徴です。
しかも音声をテキスト化してくれるので、まだ文字が書けない、あるいは操作ができない子どもでもCLOVAに話しかけることでメッセージを作成でき、祖父母や外出しているパパにもテキストが送信できます。
アカウントはすでに使っているLINE IDのほかにも、CLOVA専用の家族アカウントを作成することも可能なので、各家庭に合った使い方ができるでしょう。ビデオ通話だけでなく、テキストメッセージを送受信できたり、「LINEを読んで」と呼びかけるとメッセージを読み上げてくれる機能もあるので、LINEを使いこなしたい家庭にはぴったりの機種です。
※掲載されている価格は、公開時点の価格です。価格が変更されている場合もありますので商品販売サイトでご確認ください。
コミュニケーションは各家庭に合った方法が一番
デジタル機器を購入する場合、最新モデルを選ぶ人は多いでしょう。しかし、太田さん曰く、用途によってはそれ以前のモデルのほうが使い勝手がいい場合もあるそう。コミュニケーションは、それぞれに合った方法・ツールが最も利用価値が高いでしょう。
「祖父母の中にはデジタル機器全般にアレルギーを持っていて、新しいものに苦手意識がある方もいます。ただ、コミュニケーションの方法が変わってきている現代において家族関係を深めるには、新しいツールを取り込んでいくことが大切です。
もし、祖父母が敬遠しているなら、私がいつも伝えている言葉を伝えてみてください。『この先の人生で今日が一番若いのだから、何かにチャレンジするなら若いうちがいい』と。
新しい技術を試すことで祖父母はパパママとも、お孫さんともコミュニケーションを活発にしていくことができます。家族の関係を深めるためにも、積極的に取り入れてほしいですね」(太田さん)
ぼうだ先生も太田さんも、人間関係においてコミュニケーションほど重要なことはないと話します。できれば対面での交流が最良ですが、コロナ禍という影響だけでなく、家族同士が遠方に住んでいて簡単には会えない状況もあります。
そんな中で我が子の成長を応援してくれる祖父母とも育児をしていくには、お互いに会話力を高めていく必要があるでしょう。各家庭でそれぞれに合ったコミュニケーション法を見つけていければ、我が子にとっても素晴らしい育児環境となるはずです。
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太田 百合子
テクニカルライター。パソコン、タブレット、スマートフォンからウェアラブルデバイス、スマートホームを実現するIoT機器まで、身近なデジタルガジェット及びそれらを使って利用できるサービスを中心に取材・執筆活動を続けている。「DIME(小学館)」でスマートフォン関連をメインに執筆するほか、ITmediaやマイナビニュース等でも執筆。TBS「マツコの知らない世界」では「スマートスピーカーの世界」のナビゲーターとして出演し、当時9台所有していたスマートスピーカーからおすすめ製品を紹介した。
ぼうだ あきこ
NPO法人孫育て・ニッポン理事長。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事。一般社団法人 産前産後ケア推進協会幹事。育児雑誌や医療系媒体の編集、育児サイトの立ち上げを行う運営・企画会社などに転職する。企画会社での新規部門立ち上げを経て、独立。現在は赤ちゃんを迎える家族が、祖父母を含めより良い関係を築き、子どもたちが健やかに育つ社会を目指すべく、祖父母及び子育て現役世代に向けて講演や執筆活動等をしている。
【主な著書や監修書】
『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』(KADOKAWA)
『ママとパパも喜ぶ いまどきの幸せ孫育て』(家の光協会)
『祖父母に孫をあずける賢い100の方法 祖父母も孫もママもみんなハッピー』(岩崎書店)
『新米祖父母の教科書 孫育て一年生』(KADOKAWA)
『ママとパパも喜ぶ いまどきの幸せ孫育て』(家の光協会)
『祖父母に孫をあずける賢い100の方法 祖父母も孫もママもみんなハッピー』(岩崎書店)
取材・文/梶原知恵
梶原 知恵
大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。
大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。