俳優・小雪の「あえてやらない」子育て論 3人育児と仕事から学んだこととは

ドラマ「パンダより恋が苦手な私たち」小雪さんスペシャルインタビュー #2 (3/3) 1ページ目に戻る

「頑張っている自分へご褒美」が必須 親の我慢はひずみを生む

小雪さん:あと、子どものためだけに生きようとすると、子どもの好きな食事しか作らなくなるし、子ども寄りの考えになって、自分を犠牲にしてしまいますよね。

買い物に行って、子どもが食べるものしか買わないと、「私は自分が食べたいものが食べられない!」とフラストレーションが溜まっちゃう。そういうときは、頑張っている自分へのご褒美に、自分が食べたいものを1品買うようにしてほしいと思っています。

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小雪さん:「親が我慢する」という考え方だと、いずれどこかにひずみが出てくるし、私自身もそういう子育てを経験してきて、「これでは続かない……」と自分で自分の機嫌をとる練習をしてきました。

ささやかなことでもいい。子育て中の方は、「自分で自分の機嫌を取るためのやりたいことリスト」を作っておくことをおすすめします。

そして自分の時間を絶対に確保してほしいですね。子どもはいつか巣立ちますから。親も自分の人生を楽しくする努力をしておかないとね。

親も常に「親を初体験」子どもの幸せを見つけるために

──子育てをすることで、小雪さんが得られたものや変われた部分も多かったのですね。

小雪さん:そうですね。親も子どもと同じ年数、親を「初体験」しています。親だから偉いわけではないし、よく知っているわけでもない。子どもの成長に合わせて、自分をアップデートしていかないと、と常に思っています。

──これからの子育てに、どんな想いや願いがありますか?

小雪さん:大病せず健康に、ちょっとだけ心に幸せを感じながら生きてくれれば、それで十分と思っています。

よくスタッフとも、「人よりも秀でてお金をたくさん稼いで、そのお金がなくなることを心配して生きるよりも、なんとなく『幸せだなぁ』と感じながら、日々を生きるくらいが一番いいのかな」と話していて。

よりよい将来のためにと、幼いころから必死に遅くまで勉強をして、頑張りすぎて心が折れてしまったという若者の話を聞くと、学歴社会の世の中が、本末転倒な方向に動いているように感じています。

もちろん、たくさん学んで知らないことを知るのはとても楽しいことですが、心の栄養はまた別のところにあると思うんです。

そのバランスを大事にしなければいけないのと、子どもがどういうときに幸せを感じるのかを見守り、気づくには、まず親の心が穏やかでないといけない。

そのためにも、親は自分主体に生きる練習、自分の心を主体にする練習をしてほしいなと思いますね。

──最後にドラマ『パンダより恋が苦手な私たち』の放送に向けて、メッセージをお願いします。

小雪さん:主人公の(上白石)萌歌ちゃんはいろいろなものに翻弄される役柄です。そして(宮澤)エマちゃんが演じるのはエース編集者で中堅ながら、さまざまな想いを抱える役どころ。ほかにも推し活している人や自分の夢に向かって突き進む人などさまざまなタイプが登場し、観る方は多様なキャラクターの誰かに自分を投影できるのではないかと思います。

動物の求愛行動のエピソードは豆知識として面白いですし、私が演じる藤崎のセリフにも考えさせられるメッセージが多くあります。

劇的なストーリーというわけではありませんが、普段の生活のちょっとした後押しをしてくれるような、そんなジワッとくるシーンをぜひ楽しんでくださいね。

───◆───◆───

小雪さん、ありがとうございました!
バリキャリ編集長役、楽しみにしています。

撮影/本名由果
取材・文/木下千寿

衣装協力/レキップ(03-6861-7698)
ジュエリー協力/ブルガリ ジャパン(0120-030-142)

小雪さんのインタビューは全2回。1回目を読む。

『パンダより恋が苦手な私たち』
人気小説「パンダより恋が苦手な私たち」のドラマ化!

画像提供:日本テレビ

柴田一葉(上白石萌歌)は、学生時代から「月の葉書房」のファッション誌に憧れて入社したものの、入社早々、ファッション誌の休刊が決定。やりたくもない生活情報誌『リクラ』に配属となる。付き合って5年になる彼氏もいるものの、その関係は完全にマンネリでパッとしない。中途半端な日々を送る一葉のもとに、恋愛コラムの新企画が舞い込み、「恋を研究するスペシャリスト」を取材することに。一葉が向かった北陵大学で出会った生物学部の准教授・椎堂司(生田斗真)は、動物の求愛行動を研究していて、人間には全く興味がないという変わり者だった。

仕事・恋愛・人間関係など、現代人が抱える悩みを動物の求愛行動から解き明かす、新感覚アカデミック・ラブコメディ。

初回放送は2026年1月10日(土)夜9時スタート!

『パンダより恋が苦手な私たち』公式HP
https://www.ntv.co.jp/pankoi/
(日本テレビ系・毎週土曜夜9時~OA)

『パンダより恋が苦手な私たち』著:瀬那和章(講談社文庫)
『パンダより恋が苦手な私たち2』著:瀬那和章(講談社文庫)
『パンダより恋が苦手な私たち3』著:瀬那和章(講談社文庫)
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こゆき

小雪

Koyuki

俳優。1976年12月18日生まれ。神奈川県出身。1995年からファッション雑誌『non-no』の専属モデルとして活動をスタート。1998年に、ドラマ『恋はあせらず』で俳優デビュー。 2003年、映画『ラストサムライ』に出演し、国際的に高い評価を受ける。2005年の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で、第29回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。 現在、3人の子どもを育てながら、映画、ドラマ、CMにと広く活躍中。主な出演ドラマは連続テレビ小説『ブギウギ(NHK)』『スカイキャッスル(テレビ朝日)』『Dr.アシュラ(フジテレビ)』『サンクチュアリ(Netflix)』。 その他、日本各地の発酵食作りの達人の“発酵おばあちゃん”を訪ねて、未来に残したい郷土食レシピを教えてもらう『小雪と発酵おばあちゃん(NHK Eテレ)』レギュラー出演中。2025年11月には番組を書籍化した『小雪と発酵おばあちゃん(産業編集センター)』が発売に。 <公式Instagram> https://www.instagram.com/koyuki_official/?hl=ja

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俳優。1976年12月18日生まれ。神奈川県出身。1995年からファッション雑誌『non-no』の専属モデルとして活動をスタート。1998年に、ドラマ『恋はあせらず』で俳優デビュー。 2003年、映画『ラストサムライ』に出演し、国際的に高い評価を受ける。2005年の映画『ALWAYS 三丁目の夕日』で、第29回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。 現在、3人の子どもを育てながら、映画、ドラマ、CMにと広く活躍中。主な出演ドラマは連続テレビ小説『ブギウギ(NHK)』『スカイキャッスル(テレビ朝日)』『Dr.アシュラ(フジテレビ)』『サンクチュアリ(Netflix)』。 その他、日本各地の発酵食作りの達人の“発酵おばあちゃん”を訪ねて、未来に残したい郷土食レシピを教えてもらう『小雪と発酵おばあちゃん(NHK Eテレ)』レギュラー出演中。2025年11月には番組を書籍化した『小雪と発酵おばあちゃん(産業編集センター)』が発売に。 <公式Instagram> https://www.instagram.com/koyuki_official/?hl=ja

きのした ちず

木下 千寿

ライター

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。