
8児のパパ小児科医・ゆび先生 4人目の誕生で人生激変 子どもに怒っていいときとは?
#1 ゆび先生インタビュー ~人生のターニングポイント~
2025.07.29
小児科専門医・インフルエンサー:ゆび先生
寝るときは8畳に10人が一緒!
──1歳から17歳(2025年7月現在)、4男4女とパパとママで10人家族のゆび先生一家ですが、お米を炊く量や洗濯物、子ども部屋の数などどうなっているのでしょうか。
ゆび先生:お米は1日8~10合は炊きますね。宅配ピザの日だともうわけがわからないくらい頼むので、パーティーみたいになります。洗濯機は1日最低3回まわし、5年でボロボロです。
うちに全員分の子ども部屋はありません。全員1階の8畳の和室で寝ています。10人で寝てるのに布団は5枚ぐらいしかなくて、寝る位置も敷く位置も決まっていません。だからテトリスみたいに寝ています(笑)。
子どもってゴロゴロして寝相が悪いですよね。でも、医学的にいうとゴロゴロしているほうが健康的なんです。元気な証拠です。寝相が悪いことは健康の証なので、寝てるときに乗っかってきても怒りません。夜中のトイレで踏まれるのも仕方ないです。一度、高校生の長女が和室を卒業しかけたんですが、なんだかまた戻ってきました(笑)。居心地がいいのでしょう。
実は今、妻が妊娠中で12月に第9子が生まれる予定なので、さらににぎやかになりそうです。


──おめでとうございます! 9人のパパになるのですね。ゆび先生は大らかな子育てをされていますが、新米パパ時代はどんなパパでしたか。
僕は26歳でパパになりました。小児科医ということもあり、新生児の扱いであたふたしたことはありませんでした。ただ、医師としての知識がある分、「こういうことが一般的にはよいと言われているから」「教科書でこう習ったから」という凝り固まったベースがありました。
なのでママになったばかりの妻に、「こうしたほうがいいんじゃない?」「なんでこうしないの?」と言っちゃってましたね。
例えばおむつ替えひとつにしても、最初は誰でも上手にできないじゃないですか。なのに「こんなことしたら肌が荒れるから、きちんとシワの隙間まで拭いて」と言っていました。哺乳瓶もきっちり清潔にしておきたくて、妻にもそれを要求していました。今はまったく気にしませんが(笑)。
お風呂もベビーバスで入れていました。それも沐浴のマニュアルどおりに。赤ちゃんの体にガーゼをかけて安心させて、お湯に慣れさせてから顔は最後に……と。「そうすべき」という考えが強かったんです。今は湯船にそのままジャバーンと入るし、バッシャバッシャやるし、全然違いますね。