産後ママを傷つけた呪いの言葉と「今の私ならこう返す!」 自衛策をご紹介

先輩ママの貴重な体験談で心の準備を 赤ちゃんと笑顔で過ごすためのエールも

コクリコラボ

写真:アフロより

「出産直後のママ」特集、第4回のテーマは「産後言われて傷ついた言葉」です。ママたちを傷つけた呪いの言葉の数々を、今回公開することで成仏させ、前向きに歩んでもらおう! という企画です。さらに今の自分ならその言葉にどう打ち返すか、も聞きました。これからママになる方は、ぜひここで心の準備&自衛策を学びとってください。

【出産直後のママ】
第1回第2回第3回第5回を読む(公開日までリンク無効)

コクリコラボアンケート
「AnyMaMa(エニママ)」登録者およびコクリコメルマガ会員を対象に 2024年6月5日~6月18日インターネット上で実施。有効回答数は109件。
※基本的にアンケート回答の原文をそのまま記載しています。ただし文字数の都合上、一部抜粋や主旨を損なわない範囲の要約・編集を行っている箇所があります(明らかな誤字等は修正のうえ記載)。

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

ママが産後に言われて傷ついた言葉 vs今ならこう返す!

それではさっそくアンケートの結果を見ていきましょう。産後のママは小さな赤ちゃんの命を守るのに必死な上、心身ともに満身創痍な状態。そこでふいに投げかけられた言葉がママを傷つけています。心の準備があれば、こう返せたのに! という言葉もあわせて聞きました。

 ◆夫(元夫)

【傷ついた言葉】家事をするため、旦那に「子どもを見てて」とお願いしたら、ただ眺めてただけだった。振り向いたらケガをしそうになってて「『見てて』って言ったじゃん」と言ったら「見てるじゃないか。『見てて』ではなく『面倒をみて』ときちんと言え」と言われたことは忘れられない。

【今ならこうする】子どものことで誰かに何かを頼むときはあいまいな言いかたをしないで、正確にそして相手が確実に行動できる言い回しをする。


「子どもを見てて」ではなく「面倒をみて」と言わなければ、子どもを眺めているしかできない大人がいるとは! 思わず嫌味を言いたくなってしまいましたが、こちらのママの大人な対応には脱帽です。

【傷ついた言葉】夫に「夜泣きって男は起きられないらしいから、あとはよろしく!」と言われた。

【今ならこうする】夫には「離婚するか、子どもの面倒みるかどっちか選べ」と、今なら言えます。


どこからの情報なのか詰めたくなる、夫からの言葉。ママだから夜泣き対応できるわけではありませんよね。今なら離婚との二択をせまれるママ、たくましいです。

【傷ついた言葉】夫に「母親ががんばらないと」と言われた。

【今ならこうする】「じゃあ父親はいらんね」と言う。


こちらのママも、一刀両断。突然言われたらあっけにとられそうな言葉ですが、心の準備ができていれば即、返せそう。

◆実母など自分の家族

【傷ついた言葉】授乳しても泣きやまないとき、実母に「母乳が出てないからや」と言われた。精いっぱいやってるなかでのあの一言は、今でも忘れられないくらい傷ついた。

【今ならこうする】「精いっぱいやってる。今のは傷ついた」と率直に伝える。ただし、これも世代ギャップで通じないかもしれないことは覚悟する。


出産・育児経験があるうえに、母と娘という関係から遠慮なく言葉を投げてきがちな実母。娘として、傷ついた事実を伝えるのは大切。ただ悲しいことに、完全に理解してもらえない可能性は高いです。

◆義母など夫の家族

【傷ついた言葉】義母に帝王切開の傷跡を「汚い」と言われた。

【今ならこうする】帝王切開は子どもたちに「ここから生まれてきたよ」とわかってもらえる。子どもたちに「ママががんばってくれた」と言ってもらえたので、劣等感は吹き飛びました。


ママの命を削り赤ちゃんを生み出した帝王切開の傷跡。こんなやさしい言葉でママをねぎらってくれる今の孫たちを見ても、同じことを言えるのでしょうか。

【傷ついた言葉】義母に「男の子でよかったわ~! 女の子ってうるさいから」と言われた。

【今ならこうする】「そうですよね~。お義母さん、子どものときからうるさそうですもんね!」


スカッとする最高の返しです。使わないに越したことはありませんが、プレママのみなさん、ぜひこの武器を備えておいてください。

【傷ついた言葉】義理両親に「子どもは2人以上いたほうがいい」と言われた。夫は一人っ子。

【今ならこうする】「そんなに子どもが欲しいなら、ご自分たちで頑張ったらどうでしょうか? 子どもの人数を強要するべきではないですよ」


先ほどの性別もそうですが、子どもの人数について口を出すとは驚きです。「ご自分たちで頑張ったら」と、とっさに言えたらモヤモヤせずに済むのですが……(笑)

◆世間の人たち

【傷ついた言葉】スーパーで知らないおばあさんに「母乳? ミルク? え? ミルクなの?」と言われた。妊娠前は母乳でもミルクでもどっちでもいいと思っていましたが、産後うつでミルクに少し罪悪感があったので傷つきました。

【今ならこうする】ミルクでも問題なく育ったし、なんなら子どもは2人ともクラスで一番大きい。今なら「私のおっぱいそんなに気になります?」って逆に聞きたいです。


なぜかいるんです、初対面なのに人のおっぱい事情を聞いてくる無神経な人。タイムスリップして、当時のママに今の大きく育ったお子さんたちを見せてあげたいですね。

【傷ついた言葉】夏の暑い日、家に食材がなくなったため6ヵ月の子どもを連れてスーパーに行きました。通りすがりのおばあさんに「こんなに暑いのに連れてきてかわいそう! かわいそうに~」と言われ、母親失格と言われたような気持ちになりました。

【今ならこうする】嫌なことを言われたら「今なんて言いました?」って聞き返すとみんなそそくさと立ち去ると何かで見たことがあります。相手は言い返されると思ってないし、自分より立場が弱いと思ってるから言っているのだと思います。


本当になぜかいるんです、通りすがりになんでも「かわいそう」と言ってくる人。こちらのママが言うように、産後ママを自分より弱いと思っているのかもしれません。すべてのプレママ、「かわいそう」攻撃に備えて、「今なんて言いました?」と言う練習をしておきましょう。

先輩ママからプレママへ 心強いエール!

多くの事例をご紹介しました。最後に先輩ママからプレママに向けて、経験を踏まえた心強いエールを2つご紹介します。

・まずモラハラ夫は捨ててよし! 実母も理解がなければ捨ててよし! 義母は他人! 無視一択!!!!

・もっと気楽に、力を抜いて、頼れる人がいるなら頼って! 赤ちゃんは強い! お世話は手を抜いても大丈夫。家事はしなくても、もっと大丈夫。ママの心の健康が、赤ちゃんの健康、家族の平和!


前回の記事でご紹介したとおり、産後のママは気持ち的にも弱っていることが多いもの。先輩ママからのエールは、まずママ自身の心を守りながら赤ちゃんとの生活を優先することの大切さを教えてくれています。もしつらい状況に立たされたらぜひこのエールを思い出してくださいね。

コクリコラボ

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。 ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。 (Any MaMaについてはこちら:anymama.jp Twitter: @AnyMaMaJP )​

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