ごはん作りの苦しさは“認知行動療法”でラクに! ママ心理士が教える「◯◯デー」ルール
シリーズ「賢人に学ぶ『家族のごはんがしんどい』から解放されるヒント」#3‐1 臨床心理士・公認心理師・中島美鈴さん
2023.08.31
臨床心理士・公認心理師:中島 美鈴
「いざお惣菜デーをやってみると、『煮物をちょっとだけ食べたいときにお惣菜は便利』『出来合いのお惣菜もおいしい』など、自分も家族も気づけるポイントが出てくると思います。
私の場合は食材を余らせてフードロスになってしまうことが多いので、自分が食べたい量を買えるお惣菜は、むしろ経済的だと気づきました。
そうすると、『夕飯がお惣菜でも、誰も死ぬ訳じゃないし、問題ない』というように、行動がダイレクトに思考を変えてくれます」(中島さん)
この「◯◯デー」の内容は、家族で話し合って決めるのが良いと言います。そこには、中島さん自身の失敗談がありました。
「コロナ禍で息子の小学校が休校になった際、昼食も夕飯も必要だったので、和食弁当の宅配サービスを利用し、本当に救われました。
でも、そう思っていたのは私だけだったらしく、夫と息子には『中身がヘルシーすぎて、食事の楽しみがなくなった。チキン南蛮が食べたい!』と言われてしまいました(笑)」(中島さん)
「◯◯デー」を設けることで、家庭ごとの『ラクでおいしいもの』を探りながら、自分自身の「ちゃんと作らなきゃ」という思い込みからも解放される。そして何より、「家族みんながごはんについて考える機会ができる」きっかけにもなります。
第2回は、認知行動療法に基づいた「料理のプレッシャーの外し方」について伺います。
取材・文/畑 菜穂子
畑 菜穂子
1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona
1979年生まれ。編集プロダクション勤務を経てフリーに。主にWEBメディアで活動中。子育て、性教育、グルメ、企業の採用案件などの取材・執筆を行う。多摩地域で、小学生の娘(2012年生まれ)、夫と暮らす。 Twitter @haricona
中島 美鈴
1978年福岡生まれ、臨床心理士。公認心理師。専門は認知行動療法。 肥前精神医療センター、東京大学、福岡大学などの勤務を経て、現在は九州大学大学院人間環境学府にて学術協力研究員。 著書は『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門』(光文社)など全39冊(2023年8月現在)。プライベートでは小学生男子のママ。
1978年福岡生まれ、臨床心理士。公認心理師。専門は認知行動療法。 肥前精神医療センター、東京大学、福岡大学などの勤務を経て、現在は九州大学大学院人間環境学府にて学術協力研究員。 著書は『悩み・不安・怒りを小さくするレッスン 「認知行動療法」入門』(光文社)など全39冊(2023年8月現在)。プライベートでは小学生男子のママ。