和田明日香さんの「好き嫌い克服法」」と平野レミさんの「子ども時代」
平野レミさんと和田明日香さん明るい嫁姑“食育”対談 #4
2021.10.28
和田明日香さんは、子どもの好き嫌いをどのように克服させているのでしょうか。そして子育てで大切にしていることとは?
平野レミさんの「人の目を気にしない」性格がどのような教育から育まれたのか、併せてお話いただきました。
嫌いなものでもその子の世界からなくさないこと
平野レミさん(以下レミさん):あーちゃん(和田明日香さん)ちの3人の子は、みんな野菜が好きよね。食事の最初にまず、野菜をお皿に置いてから食べさせているからね。
和田明日香さん(以下明日香さん):そのお皿が綺麗にならないと、次の料理にいけないことになっています。テーブルに料理がいくらたくさん並んでいても。これはレミさんの教えです。
レミさん:私ね、ふたりの結婚式で、ひとことメッセージ書く紙にね、「最初に野菜を食べるのよ」って書いたのよ。
明日香さん:えー。そんなところにそんなこと書いてましたか。
レミさん:私、野菜、野菜って、ずっと言い続けてたの。息子にも、孫にも。野菜のおかげで、みんな元気だもんね。孫たちは、野菜を食べるのが習慣化しているから、あーちゃんがいない時は、上の子が下の2人のお皿に「はい、野菜。野菜からよ」って取り分けているもんね。
明日香さん:でも、野菜嫌いのお子さんも少なからずいると思います。野菜にしろ、何にしろ、「これは嫌だ」って言うのなら、そういう主張も成長じゃないですか。だから、好き嫌いがあっても全然いいと思うんです。
うちの子も、肉嫌いと魚嫌いに分かれていますよ。
ただ、私がやっているのは、嫌いなものもとにかく出し続けて、その子の世界から無くさないようにはしています。
魚嫌いの長男がついに食べた!
レミさん:一緒に食べた昨日の食卓では、魚嫌いの長男が、ついに魚を食べていたね。エリンギとタラをバター醤油で焼いていたでしょ。
明日香さん:そう、味付けが気に入ったのか、昨日はめちゃくちゃ食べていてびっくりした! あっ、この味だったらいけるんだ、って。ちなみに味付けは、ニンニクバター醤油です。
レミさん:ほんとによく食べていたわよね。びっくりしちゃった。
明日香さん:ついに鍵の穴を見つけた、みたいな感じでした。出し続けるとそういうこともある。もちろん、今まで出し続けても食べてくれなかったわけで、こちらの心は折れるけれど、でも、余ったらじゃあ私が食べればいいって思っています。
だから、毎日、自分の好きなものを作っているんです。その子のために作ってしまうと、「せっかくあなたの好きそうな味で作ったのに」ってなるけれど、自分の好きなものを作っていると、残されても「OK、OK。私が食べるから。私が食べたくて作っているから大丈夫」ってなれる。
せっかく時間をかけて家族のためにご飯を作っても、食べるときに不機嫌になったら台無しだと思うので。