YouTuberシオリーヌと夫が実践! 夫婦円満のための会話術とは

シリーズ「賢人に学ぶ『家族のごはんがしんどい』から解放されるヒント」#1‐3 性教育YouTuberシオリーヌさんパートナー・つくしさんインタビュー ~パートナーとの価値観のすり合わせ方~

ライター:畑 菜穂子

夫婦がギスギスしたときほど積極的にねぎらいあうよう心がけている、とつくしさんは言います。  写真提供:つくしさん
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「今日は疲れているから夕飯を作りたくない」「料理がしんどい」と感じたとき、家族の協力や理解を得られるかどうかは大きなポイントです。

助産師で性教育YouTuber・シオリーヌさんのパートナーであるつくしさんは、家族のごはん担当。もともと料理は好きだけど、子どもが生まれて以降、やめる選択をしました。

「最初、料理をしないことに後ろめたさを感じていた」と言うつくしさんが、冷凍食品やレトルト食品を活用できるようになった過程には、シオリーヌさんの存在が大きく影響していました。

※3回目(全3回。#1#2を読む)

取材を行ったのは、保育園の慣らし保育が終わり通常保育が始まったころ。「保育園の給食はすばらしい」という話題で盛り上がりました。  Zoom取材にて

「Uberしよう!」に救われた

パートナー・シオリーヌさんの存在について、「詩織(シオリーヌさんの本名)は、自分が悩んでいることに一緒に向き合ってくれたり、自分を肯定してくれたりする」とつくしさんは言います。

料理をしないことに後ろめたさを感じるつくしさんとは対照的に、シオリーヌさんは冷凍食品やデリバリーなどを活用することにまったく抵抗がないそうです。

「『今日料理するのが面倒くさい』と言ったら、『じゃあ、Uber(ウーバー)しよう!』と明るく提案してくれて。詩織のそういう部分に救われていると感じます。

ただ、最初は外食やデリバリーに頼ることに抵抗がありました。『家で作れるものを、わざわざお金を払って食べるのはもったいない』『節約できるのに』と思っていたんです。でも、詩織が自分の好きなものをデリバリーで注文して食べているのを見て、いいなと思うようになったんです。

実際にデリバリーを利用してみると、やっぱりおいしいし、何より準備や、後片付けがいらないのはすごい! そこからは、抵抗なく利用できるようになりました」(つくしさん)

食に対する価値観が違うパートナーと一緒にいることで、つくしさんの価値観にも変化がありました。

「今は、冷凍食品やレトルト商品にしても、商品として売られているものがまずいわけないですし、『おいしいものを食べて何が悪いんだ!』と思っています」(つくしさん)

つくしさんおすすめの冷凍食品の「ニップン よくばりプレート 完熟トマトソースハンバーグ&ミラノ風ドリア」。野菜も摂れておいしそうです。  写真提供:つくしさん

つくしさんが料理をやめる選択をするきっかけとなったのが、シオリーヌさんのひとことでした。

「詩織が『今、しんどそうじゃない?』と声をかけてくれたから、自分が追い詰められた状態で料理をしていることに気づけました。

彼女の言葉がなければ、しんどさを感じたまま、料理を続けていたと思います。『やることがいっぱい残っているのに料理しないといけない』とピリピリしてしまって家庭内の空気も悪くなり、詩織に嫌な思いをさせ続けることになっていたでしょうね」(つくしさん)

現在は、生活がいい感じに成り立っているとにこやかに語ります。

食洗機やドラム式洗濯乾燥機、ロボット掃除機といった便利家電もシオリーヌさんの提案で導入したそうです。料理に限らず家事の負担を軽くする提案をしてくれると言います。

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