野菜を無理なく美味しい加減で取り入れる
我が家では、子どもが小さいころにアトピーがひどくて、野菜中心の食事を取り入れた時期もありました。
自分が食べたい料理をプラントベース(植物由来の材料)で考えるのも楽しく、なるべく自然な暮らしを選択した結果、アトピーもなくなったのでそれはそれで良かったと思います。
今は子どもが思春期になったこともあり、お肉や甘~いもの、ジャンクフードなども食べたがるので、一緒に楽しく美味しくいただくのが幸せ!
食べたくないときに野菜を食べたり、作りたくない食事を無理して作ったりするのは、ストレスがたまるだけです。
子どもが野菜を食べたくなかったら、食べない日を作ってもいい。
大人の気分が乗らなかったら、おかずを作らずに買ってきたり、食べに行ってもいい。
でも、どうせ自分で作るなら、美味しい材料を選び、楽しく作って、家族みんなが美味しく食べられるものを作るのがいいと思いませんか?
ぜひオススメしたいのは、季節の美味しい野菜を選ぶこと。
旬の新鮮な野菜だったら、余計な手を入れずにただゆでただけでも、野菜本来の甘さや美味しさがわかるはず。
我が家は、近所の農家さんの新鮮な野菜が中心なので、娘が家で野菜を残すことは滅多にありません。
ご近所さんに同じ種類の野菜をたくさんいただくことも多く、上の写真のように、同じ野菜ばっかりの食事を作ることもありますが、季節のものはいくらでも美味しくいただけます。
今はスーパーにも地場野菜コーナーがあり、新鮮で美味しい野菜に出会うこともありますよね。
美味しい野菜を使って、美味しいと思える調理法にぜひチャレンジしていただきたいです。
「野菜の簡単ムース」のレシピ
野菜の自然な甘みを生かし、口当たりの良い乳製品を使ったムース風おかず。寒天やゼラチンで固めないので、手軽に作れます。
【材料】4人分
かぼちゃ 150g
さつまいも 1本
アボカド 1個
レモン汁 小さじ1
ヨーグルト 90g
クリームチーズ 90g
塩
【お手伝いポイント】
マッシュする作業は、子どもにとってはとても楽しい作業のようです。大きい子には、そっとグラスに入れる作業も手伝ってもらいましょう。
【作り方】
1.さつまいもとかぼちゃはそれぞれ小さめの角切りにする。
2.1をそれぞれ鍋に入れ、100mlの水(分量外)を入れて中火にかける。沸騰したらフタをして弱火にし、10分火にかける。柔らかくなったら蓋を開けて中火にし、水気を飛ばす。
3.2をそれぞれ8切れずつ取り分け、残りをマッシャーかフォークでつぶし、クリームチーズとヨーグルトを1/3量ずつ入れてよく混ぜる。
4.アボカドは小さめの角切りにし、レモン汁をまぶし、8切れ取り分ける。残りをマッシャーかフォークでつぶしてクリームチーズとヨーグルトを1/3量ずつ入れてよく混ぜる。
5.器にさつまいものムース、アボカドのムース、かぼちゃのムースの順に1/4量ずつ入れる。
6.取り分けたさつまいも、かぼちゃ、アボカドを2切れずつのせる。
このままでも野菜の甘さを感じ副菜として美味しくいただけますが、お好みでお砂糖などの甘味料を加えるとおやつにも最適!
3色揃えなくても大丈夫なので、手に入る野菜で作ってみてください。
色は薄いですが、じゃがいも・長芋などでも作れます。
「フライパンで作るケークサレ」のレシピ
【材料】4人分(小さめのフライパンの分量)
ミニウインナー 5本
玉ねぎ 1/4個
にんじん 1/4本
菜種油 大さじ1
コーン 30g
ミニトマト 3個
ゆで枝豆 30g
薄力粉 150g
A 卵 2個
A 豆乳または牛乳 60ml
A 菜種油 30ml
A 塩 ひとつまみ
A 粉チーズ 20g
【作り方】
1.玉ねぎ、にんじんは1cm角に切る。ミニウインナーは1cmの輪切りにする。ミニトマトは輪切りにする。
2.フライパンを中弱火に熱して菜種油大さじ1を入れ、玉ねぎ、にんじん、ミニウインナーを加えて木ベラなどで炒め、粗熱を冷ましておく。
3.ボウルにA(卵、豆乳または牛乳、菜種油、塩、粉チーズ)を入れて泡立て器でよく混ぜる。
4.薄力粉をふるい入れ、泡立て器で手早く混ぜる。2とミニトマト、コーン、ゆで枝豆を入れてゴムベラでさっくりと混ぜる。
5.フライパンに流し入れ、弱火でフタをして8分焼く。裏返してさらに7分焼く。つまようじを刺してみて生地がつくようなら追加して焼く。
小さめのフライパンやスキレットを使うと作りやすいです。
オーブンで焼く場合は、180℃に予熱して20分ほど焼いてください。
【お手伝いポイント】
フライパンからひっくり返す作業は少し難しいですが、難しそうなところだけそっと手伝いながら子どもにどんどんやらせてみましょう。
季節に合わせて工夫すると野菜の美味しさが引き出される
野菜を義務として食べるのではなく、美味しいから食べる!が我が家の鉄則。
旬の野菜はそのまま生で食べたりゴロリと大きく切っても美味しいのですが、収穫が遅めで旬を少しだけ過ぎた終わりかけの「名残」野菜は繊維があったりかたかったりして、大人でもちょっと食べにくいことがあります。
そんなとき、逆にお料理の腕を試したくなります。
野菜の繊維を断つように小さめに切り、少し濃いめの味にしたり、油の力を借りたり。
旬を少し過ぎたお野菜でも、よくよく見て、あれこれ工夫して美味しく仕上がると、心から嬉しくなります。
それでも作ったおかずを子どもが食べなかったら、次は切り方や調理法を工夫をしてリベンジ。
日々楽しみながらお料理をしています。
みなさんも、美味しいと思える野菜に出会い、心から美味しいと思える野菜料理を作ってくださることを願っています。
料理・文:越野 美樹
越野 美樹
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook
1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook