【偏食克服レシピ:にんじん】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ

子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #2【にんじん】

ライター・料理家:越野 美樹

にんじんの食感や歯ごたえをマイルドにして偏食を克服!

にんじんは緑黄色野菜のひとつ。オレンジ色の色素成分であるβ-カロテンは、体内でビタミンAに変換され、目や皮膚の健康に役立ち、免疫力も高めてくれます。

カリウムや食物繊維も多いので、子どもに食べてほしい野菜のひとつです。

にんじんは昔に比べると品種改良されて食べやすくなっていますが、今でもにんじんが嫌いな子どもはたくさんいます。

子どもがにんじんを嫌いな理由には、食感や歯ごたえがあるでしょう。

食感や歯ごたえを抑えることで、子どものにんじんの偏食が克服できます!  写真:越野美樹

生にんじんのガリガリ食感が苦手な子どもも、煮たにんじんのぐにゃっとした食感が苦手な子どももいます。

これらは、にんじんの切り方や合わせる食材を変えると解消!

食感や歯ごたえが苦手な子どもがにんじんを食べるコツは、3つあります。

【子どもの偏食克服ポイント1 にんじんの食感や歯ごたえを抑える主な方法】

●細かく切る
 →みじん切りにする、すりおろすなど、細かくすると食感が気にならなくなる。
●油を使って料理する
 →油で炒めたり焼いたりすることで、ガリガリ食感やぐにゃっとした食感が解消される。
●歯ごたえを消す食材と合わせる
 →歯ごたえのある食材やふわふわな食材を合わせることで、食感が楽しくなる。

ひとつめのレシピは、にんじんをすりおろし、鶏ひき肉と合わせた料理です。ふわふわな食感、あふれ出すうま味……幸せな味を楽しんでください!

「すりおろしにんじんの鶏つくね」のレシピ

すりおろしたにんじんを鶏ひき肉の半量分入れた鶏つくね。鶏肉の食感に包まれ、にんじんの歯ごたえが気にならず、思わずおかわりしたくなります。  写真:越野美樹

【材料】2人分
にんじん 100g
鶏ひき肉 200g
にんにく 1片
しょうが 1片
塩 ひとつまみ
片栗粉 大さじ2
ごま油 大さじ1
本みりん 大さじ2
しょうゆ 大さじ2

【作り方】
1.にんじん、にんにく、しょうがはそれぞれすりおろす。

2.ボウルに鶏ひき肉を入れ、もむようにしてよく練り混ぜる。1と塩、片栗粉を加えてさらに練り混ぜる。

先に鶏肉だけを練り混ぜると、粘りが出てまとまりやすく、食感もよくなります。  写真:越野美樹

3.6等分にして小判形に丸める。

4.フライパンを弱火で熱してごま油を入れ、3を並べてフタをする。

5.表面の色が変わったら裏返し、火が通るまで焼く。

6.鍋肌から本みりん、しょうゆを入れ、全体にからませる。

一口かじるとジューシーなうま味が広がり、甘辛のタレがよく合います。たくさん入ったすりおろしにんじんの存在が感じにくく、にんじん嫌いの子どもも食べやすい料理です。

にんじんのにおいや味の偏食を解消する方法は? 「にんじんミートソース」のレシピ
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