【偏食克服レシピ:にんじん】子どもの偏食の原因を知って克服! 思わずおかわりしたくなるとっておきレシピ

子どもの苦手な野菜がおいしいに変わるレシピ #2【にんじん】

ライター・料理家:越野 美樹

にんじんのにおいや味をマイルドにして偏食を克服!

子どものにんじん偏食は、食感や歯ごたえ以外にも、理由があります。

にんじん独特の土っぽい香りや青臭さを「変な味」と感じる子や、にんじんが持つ甘さを「苦手」と感じる子もいるのではないでしょうか。

にんじんのにおいや味を感じにくくするコツを覚えて対策すると、にんじんの偏食が克服できます。  写真:越野美樹

しかし、にんじんと合わせる調味料を選んだり、調理法を変えたりするだけで、にんじんの偏食が解消できます。

にんじんのにおいや味が苦手な子どもが食べやすくなるコツは、3つあります。

【子どもの偏食克服ポイント2 にんじんのにおいや味を抑える主な方法】

●香辛料を使う
 →カレー粉やハーブ、シナモンなど、にんじんの香りを抑える香辛料を使う。
●子どもが好きな調味料を使う
 →マヨネーズ、トマトケチャップ、中濃ソースなどの調味料を使うことで食べやすくなる。
●甘さを生かす料理にする
 →甘さが必要な料理に仕上げることで、にんじんの甘さが気にならなくなる。

ふたつめのレシピは、たっぷりのにんじんと豚ひき肉にカレー粉やトマトケチャップ、中濃ソースを加えた料理です。にんじんたっぷりのミートソースは、アレンジも自在!

「にんじんミートソース」のレシピ

穏やかなスパイスの隠し味がきいて、子どもも食べやすい一品。にんじんのにおいや味がわかりにくく、食がどんどん進みます!  写真:越野美樹

【材料】2人分
にんじん 1本
豚ひき肉 200g
玉ねぎ 1/2個
にんにく 1片
オリーブオイル 大さじ1
塩 ひとつまみ
こしょう 少々
トマトホール缶 1缶
ローリエ 1枚
酒 大さじ1
カレー粉 小さじ2
トマトケチャップ 大さじ1
中濃ソース 大さじ1
しょうゆ 小さじ1/2

【作り方】 
1.にんじん、玉ねぎ、にんにくはそれぞれ粗みじん切りにする。

2.フライパンを強めの弱火で熱してオリーブオイルを入れ、1と塩、こしょうを加えて炒める。

3.豚ひき肉を加えて、色が変わるまで炒める。

にんじんにしっかり火を通すと、土っぽいにおいがやわらぎます。加熱することでにんじんの甘みが引き出され、子どもが好きなミートソースに仕上がります。  写真:越野美樹

4.トマトホール缶をつぶしながら入れ、ローリエと酒を加えてフタをする。

5.10分ほどしたらカレー粉、トマトケチャップ、中濃ソース、しょうゆを加えてよく混ぜる。

ゆでたパスタに混ぜるのはもちろん、パンやご飯にもよく合います。たとえば、食パンにのせたり、ご飯にのせてキーマカレー風にしたり、ミートグラタンやドリアなどにもアレンジ可能です。また、ゆで野菜や焼き野菜にかければ、苦手な野菜も進みます。

にんじんの偏食を克服するための工夫

にんじんの偏食を克服するためには、子どもがにんじんのどこが苦手なのかを、よく観察することが大切です。

子どもがにんじんを食べない理由をよく探ってみると、偏食の理由がわかります。  写真:越野美樹

にんじんの食感や歯ごたえ、においや味など、偏食の理由に合わせた対策をすることで、思わずおかわりしたくなる料理が作れます。

今回ご紹介した料理以外にも、にんじんが食べやすくなる方法はたくさんあります。

・みじん切りにんじんを入れたカレー
いつものカレーのにんじんを小さめに切ると、食感や香りがマイルドになります。

・すりおろしにんじんを加えたお好み焼き
すりおろしにんじんを加えると、存在感を感じず、彩り鮮やかに仕上がります。

・せん切りにんじんと薄力粉を混ぜ、チーズをのせて焼いたガレット
チーズのコクでにんじんが包まれ、土臭さが気にならなくなります。

ちょっとした工夫で苦手な野菜がおいしい!に変わり、子どもの偏食が克服できるはずです。

苦手な理由を知って、切り方、合わせる食材、調理法を工夫すれば、にんじんがおいしく食べられるようになりますよ!

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こしの みき

越野 美樹

Miki Koshino
ライター・料理家

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook

1歳より新宿育ち。大手証券会社就職後、編集プロダクション・出版社勤務、約20年の惣菜店経営と料理教室講師を経て、2016年より新鮮で美味しい野菜が身近にある田舎暮らし。不器用ながら、食べたいものはなんでも手作りがモットー。instagramでは、基本調味料で野菜の美味しさを引き出す「平日のわっぱ弁当&週末のおうちごはん」を投稿しています。趣味は美味しいものを食べることと、ピアノを弾くこと。 ●fujinoniji 藤野料理教室にじHP ●Nadiaレシピルーム ●Facebook